モーリス・スミス ・インタビュー 

(2000.8.3 Eddie Goldman@eyadaより)


8月3日、eYadaに出演。

(Eddie) ゲストのモーリス・スミスが電話にでてくれました。モーリス、調子
はどうですか?
(Maurice) プリティ・グッドだ。
(Eddie) 番組にようこそ。最初に、これからの予定を聞かせてください。
(Maurice) 俺のジムのローマン・ロイトバーグが土曜日のK-1(8月5日のK-1 USA)
に向けて準備できているし、自分自身も、多分9月22日にはUFCに出場することに
なると思う。
(Eddie) 実際に、試合は行われるんですか?モンテ・コックスによると、試合
相手に予定されているボビー・ホフマンは8月26日のExtreme Challengeに出場
するようですが。
(Maurice) 分からないよ、ボビーは(9月30日の)リングス・トーナメントにも
出場するしな。本当に分からないよ。
(Eddie) ボビーが出られなくても出場するつもりなんですか?
(Maurice) そのつもりだよ。対戦相手が変わっても心配はしていない。
(Eddie) UFCに復帰することを、どう感じていますか?山有り谷有りでしたが?
(Maurice) しばらく出場していなかったけど、問題ないよ。UFCは選手の扱いが
ベストではないが、ワーストでもない。
(Eddie) UFCの財源は限られていますが。
(Maurice) 2〜3週間前にプロレスを観たんだ。HHHと名前は忘れたけど、クリ
スチャン野郎との試合だった。奴ら、試合中に巨大ハンマーを持ち出して来る
んだ。それがテレビ放映できるんだぜ。UFCに何の問題があるんだ?メディアの
奴ら、何を考えているんだ?UFCをスポーツ・エンターテイメントにすればテレ
ビ放映できるってか?分からないよ。
(Eddie) それだけじゃなく、昨日はWWFのロックが共和党大会でスピーチをやっ
たんだ。
(Maurice) えぇ!本当か?
(Eddie) WWFは、そこまで露出しているのに、UFCはケーブルTVで放映もされない
ってことだ。
(Maurice) わかんないね。バイオレンスだって言うなら、どっちもバイオレンス
じゃないか。
(Eddie) カリフォルニア・ルールが公認されれば、状況は好転するだろうか?
(Maurice) さぁね。問題は、俺やあんたが考えているようなものじゃないからな。
キック・ボクシングだってMMA以上に危険だしな。打撃が多いんだから。
(Eddie) でも、キック・ボクシングはESPN2でテレビ放映されています。
ここで、UFCを運営するSEGとeYadaのCEO、ボブ・メイロウィッツ氏から電話です。
アナウンスがあるそうです。
(Bob) アナウンスメントとは、我々はニュージャージー州から公認されたという
事だよ。
(Maurice) それは凄いね。
(Bob) 有り難う。他の州にも公認させてみせるよ。君たち、選手も成長を続けら
れるよ。さっき、ロックの話をしていたね。WWFはNBCでXFLをスタートさせるし、
CBSとUSAはWWFのプロレス番組を争奪している。最大手ネット会社のATTは、最近
XXX(未成年禁止のアダルト指定)番組を載せることに同意したが、UFCは駄目だ
そうだ。
(Maurice) なんでだろう?
(Bob) 私は知らないよ。多分、彼らだって分かっていないさ。しかし、我々はカ
リフォルニアとニュージャージーを手に入れ、ネバダも、もうすぐだ。我々は、
今まで7年間やってきた。我々の使ってきた選手のレベル、ショーのレベルを見
てくれ。誰も否定できないはずさ。
(Maurice) ニュージャージーでのショーは、今年ですか?来年ですか?
(Bob) 今年だよ。
(Eddie) ニュージャージーはUFCルール、カリフォルニア・ルールのどちらを採
用するんですか?それとも独自ルールですか?
(Bob) UFCルールだ。このルールは実際に使われてきたからね。
(Maurice) ルールは別として、UFCが始まったころの選手のレベルは酷かった。
全く準備していなかったからね。今の選手は準備を整えているし、コンディショ
ンもいい。肉体的にではなく、知的にハードなファイトをするようになってきた。
これは、UFCとあなたのおかげだよ、ボブ。
(Bob) ありがとう、モーリス。君に言ってもらえると嬉しいよ。UFCの第一段階は
ホイスの独走、第二段階はレスラー達の独占だった。でも、第三段階になって、
きちんとした練習をしなければ勝てなくなったのは、君やフランク・シャムロック
が総合格闘技の概念を持ち込んでくれたおかげだよ。
(Maurice) 最後の段階は、全てを知っている子供が出てくることだよ。
(Bob) 同感だよ。きっと最終的には、このスポーツのために生まれてきた選手が
登場するだろう。モーリス、今日は有り難う。
(Maurice) 9月に会えるといいですね。
(Bob) その通りだ。
(Eddie) 電話での質問です。
(Listner) みんな気がついていないかも知れないけど、UFCのビデオ・ゲームは
UFCにとって大きな助けになると思うんです。僕はビデオ・ゲームをやらないけ
ど。
(Eddie) モーリス、あなたはビデオ・ゲーム・ファンでしょ?
(Maurice) うん、でも、もう変わったよ。コンピューターを使うようになった。
少し、成長したのかな(笑)
(Eddie) 私はビデオ・ゲーム世代じゃないからね。
(Listner) UFCゲームはグレートですよ。
(Maurice) うん、俺はUFCゲームで、フランクのケツを蹴ってやったよ。
(Listner) デモでは、ゲーリー・グッドリッジがあなたを負かせてましたよ。
(Eddie) e-mailでの質問だ。書いてないけど、日本からだと思う。
モーリス、あなたはUWFの全盛時から日本で戦ってきました。日本のシュート・
ファイティングの歴史、あるいはプロレスからリアルMMAへの変遷を見てきたと
思います。内側から見て、どう感じましたか?
特に、鈴木みのるとの一連の抗争はプロレス的アングルだったのでしょうか、
それともリアルなものだったのでしょうか?
説明すると、UWFというのは、シュート・スタイルのプロレスをやっていた団体
で、プロレスだから結果は事前に決められていたけれど、多くの団体がリアル・
ファイトを始めるきっかけとなった団体なんだ。
(Maurice) OK。どの質問から答えようか?
(Eddie) 鈴木との試合は、どちらかと言うと異種格闘技戦だったのでしょ?
(Maurice) その通りだ。最初の試合はUWFで、あの頃は鈴木は今より身体が大き
かった。2回目、3回目はパンクラスだ。
(Eddie) 試合はリアルだったのですか?
(Maurice) 俺の試合はみんなリアルだよ(やる気なさそうな感じ)。
こう考えてくれ、もしフェイクだったとしても、俺は言わない。請け負ったこと
だから。もし、君がどちらかわからなかったなら、それは良い試合だったって事
だ。フェイクだろうがリアルだろうが、君は楽しんだんだろう。だから、俺の試
合はみんなリアルだって言うことにしている。質問者に対しては、もし君がどち
らかわからなかったんなら、それはリアルなんだよ。
(Eddie) しかし、しかし、明らかなワーク試合があると・・・
(Maurice) OK、OK。その通り、明らかなワークがあったよ。それは彼らが選手を、
そしてショーを、そのために造ったんだから。でも、俺は誰がどの試合でやった
かは言わないよ。それは必要ないし重要じゃない。重要な事はファンが喜んだか、
選手が生活できるかって事だ。ワーク・ファイトは明らかにあるよ。色々なやり
方で。でも、今では以前より少なくなっている。それはファンがスマートになっ
て、リアルとフェイクを見分けられるようになったからだろう。そして選手も良
くなってきて、リアル・ファイトができるようになってきたからだ。わかるかい?
(Eddie) 分かるよ。確かにファンはスマートになってきた。でも、去年だって
PRIDEでワーク・ファイトがあった。マーク・コールマン×高田、そして高田と・・
(Maurice) あぁ、あぁ、わかったよ。ハハ。つまり、俺は特定の個人名を、そう
いう風に挙げたくないんだ。コールマンは俺と戦った。あの試合はリアルだった。
PRIDEでの試合は、どう見えようが、どれがリアルだったかとかは言いたくない。
もし1試合がフェイクで、その他6試合がリアルだったとしたら、素晴らしいじ
ゃないか。バーゲンだよ。今では、彼らはフェイク・ファイトをやるよりは、実
力の無い者を相手に選んでいるようだ。つまり、金魚と鮫の対決だ。これが今起
こっていることだよ。
(Eddie) でも、でも、それは違うよ。チューン・アップ・ファイトとフェイク・
ファイトは違う。あなたは9月にボビー・ホフマンと戦いますよね。どちらが勝
とうと、リアル・ファイトだと思います。8月にホフマンはExtreme Challengeに
出るから、あなたに有利だ。しかし、これはチューン・アップ・ファイトではあっ
てもリアル・ファイトだ。でも、PRIDEで起こっていることは、リアル・ファイト
と宣伝してワークをやっているんだ。私は、こういう試合をリアル・ファイトだと
か、MMA、NHBという名前を使って宣伝したくないんだよ。
(Maurice) うん、言いたいことは分かるよ。
(Eddie) 結果の決まった試合をプロレスとして行うなら、だれも非難しないよ。
でも、ボブ・メイロウィッツが言ったように、MMAはニュージャージーで認可され
たんだ。これはリアル・ファイトの興行が期待されているという事だし、どこかの
プロモーターがフェイク・ファイトを仕組んでリアル・ファイトだって宣伝したら、
違法行為でライセンスを剥奪されるだろう。これは当たり前だと思うよ。
(Maurice) その通りだ。
(Eddie) 分かりました。こういう話題に関わりたくないんですね。


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