コラム(第1回)

色々と思うことをコラムとしてまとめています。

column-1

時速300Kmの世界とは

 くだらない話ですが私はスピードの出るものが大好きです。車やオートバイ、 自転車などが好きなのもその為です。でも電車や飛行機などは自分で操作できない ので好きではないです。自分が操作できて、かつスピードが出るものが好きなので す。

私の乗っているオートバイは自慢では有りませんが、世界最高レベルの高性能のオ ートバイで有り、すごいスピードが出ることで結構有名で、これも世界でトップレ ベルです。その証拠にメーターはなんと350km/hまで表示があり、馬力はオ ートバイとは思えない180馬力もあります。ひとたびアクセルを開ければその加 速は凄まじく、しっかりしがみついていないと振り落とされそうになります。公道 を走る上では現実的には全く不要な高性能ですが、単に持っているだけでもまだ誰 も持っていない宇宙船を持っているような満足感にひたれます。

その高性能をフルに活用するといったいどこまでスピードが出るのか試したくなる もので、サーキットの富士スピードウエイで実際に試したことがあります。オート バイでサーキットを走るのは初めてだったのですが、1500m有るホームストレ ートでメータ読みですが約300km/h弱のスピードまで体験することが出来ま した。

F1とかでよく300km/hというスピードは耳にしますが実際に体験したこと がある人は少ないと思います。どのように感じるかといいますと、まず100km /h程度では多少風の抵抗を感じる程度ですし、高速道路でも体験できるのでたい した事はありません。それが200km/hになると今度はかなりまわりの景色も 速く後ろへ流れ、風圧も強くなります。でもカウルと呼ばれる風をよける覆いがつ いているので、その中に伏せていればまあ普通の精神状態でいられますが、このス ピードで転倒したらただでは済まないという思いが頭をよぎります。

次にそのまま加速をしていき250km/hを超えると事態は変わってきます。ま ず風の抵抗が半端ではなくなりカウルから体の一部を出そうものなら後ろへ飛んで いきそうになります。ヘルメットの上を通過する風に頭が上へ引っ張られる感じが して、まるで空気が密度の濃い水かゼリー状のものになったような気がします。当 然前方の視界はカウルのスクリーンを通してしか見られなくなり、視界が極端に狭 くなりよそ見などは恐ろしくて出来なくなります。とにかく早くスピードを落とし たいという気持ちばかりになり、仮にここで転倒したら500m以上は転がってい って大変な事になってしまうだろういう身の危険の心配しか頭に浮かばなくなりま す。自分が巡航ミサイルトマホークやパトリオットにでもなった感じとでも言った らいいでしょうか。

実際は約295km/hまで体験したのですが、視線を前からそらしてメータを一 瞬見ること自体も怖く感じました。ストレートの終わりが近くなりブレーキをかけ てもうだいぶスピードが落ちたろうと思ったらまだ200km/hも出ていたので 完全にスピード感覚が麻痺してました。100km/h位なら足をついても大丈夫 そうに感じるくらいです。

まあ、場所が一般の道でなくてサーキットであり、スピードを出すという環境が整 っているからこれほどのスピードが出せるのですが、これはとても良い経験が出来 たと思います。普通に生きていたら多分こんなスピードを生身で、かつ自分の意志 で体験することはあり得なかったでしょう。やはりスピードは怖いということを身 をもって体験できたのです。

ちなみに同じくらいのスピードのバイクがストレートを走るのをコース脇のピット から見ていたのですが、あまりにも速すぎて目で追うのがやっとの状態でした。 自分があんなスピードで地面を移動していたなんて信じられないくらいでした。

でも、所詮エンジンがついている乗り物なので自分では何もしてないので偉くもな んとも無いのですが、自転車のレースでは下りの坂道で100km/h以上のスピ ードが出ることもあるらしいので、やはりそっちの方がすごい気がします。

つまらないお話でした。