コラム(第13回)

色々と思うことをコラムとしてまとめています。

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北国の人々(ネガティブ編)

 私の住む北海道2番目の都市も今が一番寒い時期です。そんな中で思うことを書いてみます。

 北海道というと多くの人の憧れのイメージが強いようですが、実際にそこで暮らしてみ るといろいろなアラが見えてきます。特に他の地域とは明らかに違う冬の季節を過ごしてみる とその明らかな”変さ”は目につきます。そんな後ろ向きな話題が今回のテーマです。いくつ かのおかしな点を紹介しましょう。あまり悪い意味ではないので冗談程度だと聞いてください。

 北海道の冬は厳しいです。どのくらいかというと例えば私の住む町に関しては2月位で 最低気温はマイナス10度以下、最高気温もマイナス5度くらいの日が普通で低い日には最低 気温はマイナス20度以下、最高気温でもマイナス10度くらいだったりします。日本の他の 地域でこの位の気温となる場所はほとんど無いでしょう。有るとしてはかなりの高地などの特 殊な地域くらいでしょう。

 北海道の冬は11月くらいからはじまります。初雪は10月末くらいのことが多いです。 11月から根雪となってしまうことは少ないのですが、12月になると辺り一面が雪に覆われ てしまう根雪となります。その状態はだいたい4月位まで続き、本当に雪が消えるのは4月末 くらいでしょう。去年は何と5月初旬でても雪が舞いました。要するに11月から4月いっぱ いは一般的な冬の状態にある訳です。信じられないのですが1年の半分が冬です。この長い冬 のせいで色々変わった生活を強いられているのが北海道民と言えます。

なんと冬ごもりが有るのです。。

 半年にわたる冬がある北海道。冬は寒くて雪に覆われてしまいます。その為に人間生活 に色々な支障がでてきます。地元の人々にとっては当たり前のことかも知れませんが、他の場 所から移り住んできた人から見るとおかしな点が色々と有ります。まず驚いたのは生活が「冬 モード」になってしまうことです。寒さに弱い動物は冬眠をしますがそんな感じです。勿論人 間生活は普通に行われていますが、肝心な経済活動は冬休みに入ってしまったようです。外の 気温が常にマイナスの状態で雪に覆われているので外ではまともま活動が出来ません。第一寒 いし何しろ雪が邪魔で何も出来ないのが実際です。家のまわりや町中が雪で覆われてその上昼 までもマイナス10℃くらいの気温だったとしたらまともな生活ができるかと考えてもらえば 分かると思います。冬になると建設業や土木に関わることもかなり縮小されています。なにし ろ出来ないのですから。。でもこんな状態でも地元では当たり前のこととして普通なのです。 春になるまでお休みと。。雪がない地域では常に経済は止まらないで発展し続けることを余儀 なくされます。でもこの地北海道はそうでもないのです。出来ないことは出来ないと止まらざ るを得ません。止まることを余儀なくされます。でもその雰囲気は地元では何の疑問もなく受 け入れられているようです。何しろ厳しい冬なのですから。。

 北海道の経済は芳しくないと言われています。でもそれもしょうが無い気もします。何 しろ半年冬なのですから。。何かしようにもできないですからね。でもそれを理由に安心して 何もしない事もある気もしますね。何しろ人間は弱いですからね。。言い訳さえ有ればね。。 街を見てみると一見賑わっているように見えます。でも実際は消費地として賑わっているだけ ですね。関東や関西あたりに本社のある会社が出資した施設が商業施設の大半を占めています。 量販店やアミューズメント施設が良い例です。人々はその施設に群がり楽しい生活を謳歌して います。典型的な地方の消費中心型の田舎都市な気がします。悲しいことですが。

とにかく部屋の中が大好きなのです。。

 冬が長いこの街は外は寒いので困りものです。北海道の家はとても温かいと言われてい ます。外がとても寒いのでやむを得ないのかも知れません。でもその暖かさも度を超すと考え 物です。北海道の家は寒さ対策を考え高断熱構造になってます。窓も二重窓が常識です。でも 家の中を温めすぎる傾向があります。驚くことに北海道の一般的な家庭の一冬の灯油の使用量 は2000リットルと言われています。省エネがうたわれている昨今では考えられないかも知 れません。ドラム缶が10本です。一般的な家庭では暖房をほぼ一冬止めることがないのでそ のせいでしょう。400リットルタンクと呼ばれる大型の灯油タンクが当たり前のように家庭 ごとにあり灯油を燃やし続けています。だから町中は常に灯油の匂いが漂っています。不快に なる排気煙も常に漂っていますが外にでないので関係無しですかね。。

 こんな状態なので人々は寒い外で過ごすはずもなく温かい室内に常に集います。北海道 の人はその寒さの割には服が薄着だと言われます。でもその理由は室内を暖めすぎだからです。 すぐに温かい室内に入るので寒い格好でも耐えられるのです。事実デパートなどに入るとあの 暖かさに熱く感じるほどです。外の寒さにはけ口を探すことのごとくです。寒さに強いのでは なく、むしろ暖かさに飼い慣らされてしまっています。そんなところなのです。もし石油など の暖房手段が無くなったらこの街の人々は死滅するでしょう。なにしろ本当は寒さに弱いので すから。。

 前置きが長かったのですがだから室内遊びが好きなのです。ショッピングのための施設 やアミューズメント系の室内施設が常に賑わっています。何しろ外にでると寒くて耐えられな いからです。基本的には寒いのが嫌いな人々なので暖かい室内ばかりに集まるのです。

車が無いとどこへも行けないのです。。

 北海道は広い。だから歩いていては大変だし交通機関も整備されてません。何と私の住 む町から以北、以東は電車が無く、ディーゼル車になってしまいます。土地は広く交通機関は 整備されて無く気候は厳しいので車に頼らざるを得ません。事実完全な車社会です。これは北 海道に限らず地方の田舎都市では一般的なようです。北海道では車での移動が世間一般的な常 識となっています。ねえちゃん、じいちゃん、ばあちゃんの間でも「じどーしゃ」はもう欠か せない必須文明的道具となっています。その重要度は交通機関の発達した都会の比ではなく、 人類の存亡を左右する存在と言っても過言ではないです。どこへ行くのも車がないと出来ませ ん。お気に入りの室内ショッピングセンターに行くのも楽しいアミューズメント施設に行くの もご自慢のお車です。たった200m離れた自動販売機にさえも車で行きます。だからどの家 にも車があります。驚いたのがここではリモコンで車のエンジンを始動させる装置が一般的で そこら中に無人でエンジンを回して排気ガスを垂れ流している車が氾濫てます。中には暖気の アイドリングを平気で1時間位している人もいます。ショッピングセンターの駐車場にはかな りのかなりの数のアイドリングしっぱなしの無人車ががあふれています。コンビニなどではほ とんどの車がエンジンを回しっぱなしです。これはここに住む人々の当たり前の癖なのです。 でもしょうがないですね。これはここに住む人々が文明に飼い慣らされてしまっていることの 現れでもあります。人間は楽な手段を覚えてしまうと際限がありません。増してそれに正当っ ぽい理由が有ればその甘えに際限はありません。北海道はそんな感じの場所です。冬が終わっ て雪が消えれば変わるかと言えばそんなはずがありません。一度楽な手段を味わってしまった ら元に戻れるはずが無いですからね。石油が枯渇してガソリンが無くなったら北海道は滅びる でしょうか。ぬるま湯から抜け出られないで。。

 北海道のラジオ放送曲を聴いていると不自然な表現があります。休みなどで「お出かけ」 の時は車だと決めつけた表現をしているのです。「週末のお出かけは車の運転にお気をつけく ださい」と。これは苦笑せずを得ません。なにしろどこへ行くのも「じどうしゃ」なのですか ら。まあそれしか手段が無いのも事実で、それが可哀想なのも有りますがね。。

私は北海道が大好きですがこれらの点は反省すべきだと感じています。

長くなってしまいましたが、毎度つまらない話でした。