ニューカレドニア6日間レースinヌーメア体験記

11月17日の朝それは突然やってきました。
いつもの目覚ましよりも少し早い電話に起こされました。だれやねん!!と
思った。しかしその電話は、福島さん(BS)からだった。

まさ)どうしたんですか?
ふぐ)突然なんだけど、お前ニューカレドニアいかない?
まさ)は?何ですか?(寝起きでまだボーっとしていた。)
ふぐ)ニューカレドニアの六日間レースでな、出場するスプリンターが一人
   足りないらしいんだよ。向こうの主催者からだれかいないか?って
   言われてるんだけど、どう?
まさ)まじっすか?もちろん行きたいっす。(はっきり目が覚めた)
   でも費用は?
ふぐ)旅費と向こうでの宿泊費はオーガナイザーが払ってくれるらしいよ。
   あと賞金も出るよ!急な話だけど大丈夫?
まさ)なにがあっても行きます。あっパスポートがないです。(我に返った)
ふぐ)なに〜!それは最低条件だよ。。
まさ)なんとかします。だから絶対お願いします。(この自信はなんだろう?)

ということでした。
六日間レースというヨーロッパの冬の風物詩とも言われるレースがあります。それは
競技場(バンク)で長距離選手がメインで行なうレース(マディソン)を観客が競技場
内からディナーを楽しみながら観戦するといった大衆娯楽です。
ニューカレドニアでは中でディナーっていうのはなかったですがスタンドにはお客さん
が沢山いて(もちろん有料です。)とても楽しそうでした。以下体験記です。
11月23日
なにもわからず成田空港に到着、フランス語会話とニューカレドニアの本を買い
無事出国、機内ではフランス語を少しでも覚えて行こうと思ったんだけど疲れて
いるのか余り集中できなかった。かといってなかなか眠れず(泣)結局、
ボンジュール、メルシー、パルドン、シルブプレくらいしか覚えられなかった。
語学はちと苦手です。
11月24日
朝到着。空港では観光業者の出迎えがあった。彼は「レースはいつからだ?」
と聞いてきた。「今日の18時からだ」と僕が言うとかなりびっくりしている様子
だった。ホテルまではバスで1時間くらい。やっと着いてフロントで
「ボンジュール、ムッシュ福島、シルブプレ!」と言ったらとりあえず通じたようで
5分後、水着姿の福島さんがあらわれて。かなりホッとした。
その後ホテルで爆睡、昼飯食べた後もレース直前まで爆睡。。
午後5時、レース開始1時間前バンク到着、うわさには聞いていたが悲惨なバンク
退避路はなし、計測ラインは平らなところにあるし舗装はかなり滑りそうだった。
走ってみるとさらにオモイ!オモイ!道路と変わらんじゃないか!とも思ったが
調子は良くそれなりに走れそうな感じがした。みんなでステイヤーズラインを2列の
周回練習、世界チャンピオンから地元のジュニアまでみんな一緒だ。この時点でか
なりうれしくなってしまった。かなりハイテンションだった僕は、「相手が世界チャンピ
オンだろうがオリンピックチャンピオンだろが、ワールドカップリーダーだろうが関係
ないぜ〜〜!!」といった状態に・・・。
最初の種目はスプリント予選、といってもいきなり4人スプリント、相手が誰なのか
良く分らず走る。(笑)最終1センター、下バンク一列の3番手から一気にスパート
先頭が合わせて来て運良く2番手にはまる。最後追いこんだが届かず2着、後から
気づいたのだがワールドカップチャンピオン、二人に先着してしまったらしい・・・。
準決勝の相手はオリンピック「ケイリン」チャンピオン、フロリアン・ルソーだ、
レース前にルソーが僕のところにきて「このレースは客を喜ばせるためにやる
レースだ、だから勝つのは僕かガネかに決まってるんだ。」と言われた。
そしてできるだけ接戦にしていわゆる見せるレースをしろと言う。なんとなく納得
いかなかったけどまあいいさ、どうせ勝てっこないし(笑)結局一周先行して最後
半車輪差で負ける。
4〜6位決定では思いっきり走って、2着。まあ5位ならいいか(このメンバーなの
に)ケイリン予選ではガネの3番手でおとなしく走る。最終バック、ガネの捲くりに
ついてって大外回って車輪差3着、決勝へこれには観衆がかなり沸いた。
決勝、メンバーは僕以外はフランスナショナルチーム、黄色いルックがずらりと
並んでいた。レース前に「キミが先行するんだ」ってルソーに言われた。
これはチャンスと思った僕は一周半の先行態勢一列にしたまま、最終1センター。
もう一伸びと思ったところで後輪が飛び失速。最終バックで全員に抜かれ結局6位
悔しかったというか怖かった・・・。みんな「You good!!」と言ってくれてなかなか
気に入られたようだった。夕食11時、アーノルドに「クラブメッド行かないか?」
と言われたがさすがに疲れていて「今日はいいよ」と言っておいた。そして長い1日
が終わった。
11月25日
今日も6時からレース、雨が降りそうな天気で選手達は雨乞いの踊りを踊っていた。
昨日の疲れがでたのか、走りに切れがない。メンバーも難しい。予選負けてしかも
スプリントの7〜12位決定戦でスタートに遅れてしまった、悪いな〜と思ったので
早めに先行しようと思った。一周半前でペースがすごく落ちてたので思い切って
スパート、かなり後ろと開いたらしいけど結局追いつかれ10位。でも観客がかなり
沸いていたのでまあいいかと思った。
ケイリンはルソーの番手に入ったがルソー不発で4着、う〜んいいとこなしだ!
しかし、表彰のおねえちゃんの一人、アレクサンドラと仲良くなった。彼女は日本に
2年間留学していたこともあり日本語が話せた。彼女は通訳してくれたりして僕は
とても助かった。というかもし彼女がいなかったら大変でした。
11月26日
朝食の時に昨日一緒に7〜12位を走ったタンギに「昨日は参ったよアレはきつ
かった。」と笑いながら言われたので一応「パルドン」と笑いながら言っておいた。
奴はいいやつだ。
昼間、フグ、タケ、ジミ−・キャスパーと一緒に体験ダイビング、船の揺れに耐えら
れず船酔いゲロゲロ状態にもう吐くものは何も無い状態で体調は最悪に。しかも
ウンコまでしたくなってブイのとこまで泳いでいってつかまって用を足した。あのへ
んの魚に餌付けしてやりました。この様子を見ていたジミ−とフグはもう大爆笑!
この事件から良くみんなの話のネタになるように。悲しいんだか、嬉しいんだか。
それから毎日のように「マサはダイビング行かないのか?」と笑いながら言われた。
レースの方は最初の20分くらいで雨が降ってきてキャンセル。。たすかった〜〜。
11月27日
この日は1日中雨降り小降りだったりもしたので一応走る用意をしてバンクへ、結局
6時前に中止が発表されて昨日に続いてキャンセル。ちょっとつまらない。。
日本では雨が降っても大丈夫と思っていたけど向こうのバンクでは絶対無理!!第一乾いていても全開で走ったら危ないのに・・・。僕が危ないと思うスピードよりも速
く突っ込んでいく奴らを見て、力じゃないんだな〜。。と思った。走り方が全然違
う。あれができるようになれば・・・。自転車を乗りこなす技術の大切さを再認識
しました。
11月28日
この日からはチーム対抗戦、ニューカレドニア、フランス、フランスエスポワール、
その他。僕はもちろんその他で、オーストラリアのジェフ、ニュージーのシドン達と
のチームだ。一番勝ったらいけない役回りで悲しかったけど、調子は最悪だった
ので明日のアップだな位の気持ちで走った。スプリントでは、ルソー、ガネ、地元
の選手と4人で走ったのだがレース前にルソーがきて「スタンディングをするぞ!」
という「あまり得意じゃないんだ。」って言うと「じゃあ30秒だ」と言う。そこま
で言われたらやるしかない!
やってみればできるもので一番最初に動いたのは地元選手、そいつがそのまま先
行して僕は流れ込み3着。これはショーなんだからまあいいか?と思うしかなかった
。そんでケイリン8人でレースこれは怖い怖い。あのバンクではあんなことしちゃダメ
だ!先行したかったけど前に出れなかった。ずっと後ろにいてそのままひらひらと
大外回されて結局7位。良いスピードトレーニングになったが、チームは最下位(笑)
11月29日
ついに最終日、中二日のキャンセルで4日間レースになってしまったが、やる気は
充分昨日より体調はいいようだし最後に一暴れするか!っという感じだった。最終
日だけあって観客の数も多くスタンドは一杯だった。
最初はオリンピックスプリント。僕は2走だった。ここでも2走なのか?と言う感じ
だったが、なんとか千切れずにそこそこ走れた。タイムは聞いてないけどフランス
エスポワールチームに僅差で負けたようだった。
そのあとカレドニアンレースなるものを走った。一周目はポジションを入れ替えては
いけなくて2周目、ピストルがなったら自由に走って良い、全部で3周のレース。
最後のレースだったので思い切って先行したかったが地元選手が変な動きをしてく
れて前に出れずに終わってしまった。調子はまあまあだったので残念だった。
スプリンターのレースが全て終わったあとみんなでパレード走行。子供用自転車に
乗ったりする奴もいてすごく楽しかった。その後地元の踊りのアトラクションがあっ
た。これがすごく良くて選手も混じって踊ったりしていました。日本のレースにもお
祭りの要素があればいいのにと思いました。
今回のレースではいろんなものが見れてとっても良い経験になりました。一番印象
に残ったのは子供達の声援でした。こんなに沢山の子供達が憧れている競技だか
ら世界チャンピオンも育つんだな〜。って気がしました。帰りの飛行機ではフランス
の話を聞けて、向こうのスポーツ学校を紹介してもらえるかもしれないチャンス?ま
であって僕にとってはいいことだらけでした。
友達の送別会をすっぽかし、トレーナーの結婚式をドタキャンしてまで行っていただ
けの価値は充分あったと思います(笑)来年があるかわからないけどまた行きたい
です。フランス語勉強しようかな?とも思ってます。そんなこんなで21世紀もがんば
ります。


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