沈帆湖会議でのことである。
そのドアを開ける前から予想できていたし、心の準備もしていたつもりでした。
しかし実際に入ると「うっ」。強烈なボディーブローを食らった感じ。
「落ち着け。慣れるまでの辛抱だ。」
私は自分に言い聞かせた。(でも正直こんなんに慣れたくない。)
10分くらい経ったときだろうか、多田さんが「具合が悪い」と言い出した。
窓を開ける。当然の選択だろう。
しかし、しばらくすると灯油の臭いが充満し始めた。排気が入ってきているのだ。
これはたまらん。かといって窓を閉めるわけにもいかない。
灯油の排気は医学的に体に悪いだろうが、窓を閉めると心理的に体に悪い。
ちょっとした究極の選択と言える。
そこで窓は開けたままストーブを消して、炬燵にはいるという妥協案を採択したのだ。
こういうちょっとしたサバイバルちっくな中で沈帆湖会議は行われていった。
人間の慣れというのは恐ろしいものでしばらくするとなにも感じなくなってしまう。
会議も終わりさて帰るかというところで
多田さん 「好好メンでも食いに行くか?」
橋本さん 「えっ、風呂行くんじゃないんですか?」
多田さん 「風呂?ごめん行けない」
みんな 「まじっすか」
多田さん 「わりーなんかほんと気分悪くてよ、風呂入ったら余計悪くなりそうだ」
後で橋本さんと話したが、「あんな多田さんの顔ははじめて見た」という意見で一致した。
ここまで読んで何の話をしているのか分かった方はいらっしゃるだろうか?
いわゆる「ヨット部臭」とよく表現されるあの香りである。
別にヨット部とは全然カンケーないんだが、現役特有の香りということらしい。
この香りの原因を橋本さん、村上さん、私は知っている。ある意味私はすごいと思った。
だがここでそれを言うわけにはいかない。
でも言いたい。やっぱり言えない。すみません。
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