遼次のプロフィール1


―孤影―


 日暮れには 湧きあがるなつかしさ

 月の夜は  影を抱きてさまよい

 星の夜は  まぼろしとともに歌う  

 闇の夜の  我が道に果てはなし


 霧の夜は  乳色の絹 肌にやさしく

 雨の夜は  飢えたる葉裏の喜び

 風の夜は  波のうねりに身をゆだね

 雪の夜の  やさしきその音 愉し


 心おどる夜は 足はずみ岩を攀じ

 心しずむ夜は 重く樹々にすがる 

 目を閉じて  翳 解き放てば

 つかの間 心 空に遊ぶ