| 10月31日 だから競馬はやめられねええええええ |
| 残り100。久しぶりに聞いた自分の鼓動。遂に、ゼンノロブロイがG1を勝った。「遂に」。もう、ここまで幾多のもどかしさを感じたことか。好きだから勝ってほしいとは違う。勝てる馬だから、勝てる馬だと信じた馬だから、だからとにかく勝ってほしかった。 東京芝2000。適正を考えてみても、ここしかない舞台。勝つと信じる傍らで、惜敗を喫した5つのG1の記憶がよみがえる。いや、G1だけではない。今年、負けられないメンバーの中で喫したふたつの敗戦もそうだ。しかし、何かにやられるんじゃないかという不安はパドックの映像を、彼の姿を見た時点で消えた。もう信じるのみ。 ダンスインザムードが自分の予想を遥かに上回る粘り腰を見せるものの、勝てると確信した残り100。もうそこからは興奮と感激とで完全にイかされた。 好きな馬が勝つ。勝てなかった馬が勝つ。最高だぜ。この感覚、この痺れ、だから競馬はやめられねえ。 |
| 10月29日 アドマイヤベガ逝去 |
| 只者ではなかった新馬戦。キレキレだった日本ダービー。最高に「カッコ良い」馬だった。 想い出がつまりすぎている馬。大好きだった馬。種馬としても評価されることが、とても嬉しかった。 悲しい。もう、どうしようもなくただただ悲しい。 |
| 10月24日 バルクとのクラシックが終わった |
| 日本ダービーでは、1頭の熱き果敢な勇者であったコスモバルク。しかし3冠最終戦菊花賞を迎えるにあたって、自分の中でその勇者にどこか悲惨な印象を持ってしまっていた。後がない。負けるわけにはいかないといった背景に加えてのセントライト記念。いくらレコードタイムでの強い勝ち方とはいえ、陣営が口を揃える「折り合い」を課題とする菊花賞トライアルとしては決して良いレースではなかった。レース後五十嵐騎手が「先頭にたったら折り合えた」のコメント。嫌な予感はした。先頭にたてば折り合えると認識してしまった騎手とあくまで先頭から3、4番手からの競馬を求める岡田総帥。歯車がおかしい。歯車というよりも「チームバルク」の意識のズレがどうしても気になった。 コスモバルクにはいわゆる「テスト」を行う余裕などない。常に勝たなければ、実績があってもダービーや菊花賞といった大舞台には立てない現実。トライアルも全て、ひとつひとつが勝負である現実。一度くらい思い切り出遅れさせて嫌でも馬群に突っ込んで・・・的なことをやっている暇などなかった。この厳しい道程が、バルクの競走馬としての成長や可能性を潰してしまったように感じる。何ゆえ強い馬に対してそこまでの壁を用いるのか。今はその思いでいっぱいである。自分の中では折り合えるならば逃げてもいいと思っていた。逃げ馬として実績を積み上げた競走馬だって少なくないのだから。しかし「好位差し」という、チャンピオンの戦法にこだわった調教。競走馬が持って生まれた気性を調教で変えることができるのかをテーマにこの秋、バルクを見続けた。そして、出来るならそうして欲しいと思っていた。しかし、この2走である。だから、言い方は悪いがひとつでも「捨てレース」が出来る余裕が欲しかった。それが出来るのがトライアルであろう。それで岡田総帥の考えが「好位」にこだわるものでなくなるということでも良いし、新たなバルクの一面を騎手が見出せることでも良い。ただ、とにかくコスモバルクがどんな馬なのかを完全に把握して、大舞台に挑んで欲しかった。 コスモバルクがもたらしたもの。幾多の大きすぎる課題をこのまま放っていいとは思えない。強い馬が自由にレースに出れないなんて。幾ら外国馬に対する門戸を開いたって、日本競馬はグループ1にはなれねえよ。まずは、国内から。どうにかしてくれ。 最後に。岩田初G1おめでとう。でも、今日はその祝福をできる余裕がねえよ。 |
| 10月22日 キングカメハメハ引退 |
| キングカメハメハ VS タップダンスシチー。キングカメハメハ VS ヒシミラクル。そしてキングカメハメハ
VS コスモバルク。見たかった。海外どうこうよりも、まずこの対決。残念でならない。 松国がどうせ叩かれるんだろう。謝罪する松国の無念の表情。青ざめた顔。栄光を手にする代わりに、責任もとるというのは最もな意見である。批判するのがおかしいとは思わない。でも、おれは非難する気にはなれねえけどな。大好きだったブロードアピールを大成させてくれた調教師という印象が強いし。 競走馬を種馬として無事に牧場に返すのが仕事であるという彼の意見を今回も聞いた。プライドであろう。そして、至極全うな意見であろうとも思う。でも、おれは無事に牧場に・・という調教師よりも、こいつにでっかいところ勝たせます!っていうのを信条とする調教師のほうが好きだな。大きい意味合いではつながりがることなのかもしれないが、まずレース、であると思う。 カメのことを書いておこうと思ったんだった。 やはり思い出深いのは、京成杯からすみれSの変身ぶり。ここまで変わるのかというのがリアルに見て取れた。そして、毎日杯での圧勝。化け物だ、と。そのときから既に発表されていたNHKからダービーへのローテ。いかれてしまう・・。あくまでバルクの敵役として見ていたから、カメの成長と強さが恐怖に思えていた。そして、その恐怖に飲み込まれたダービー。恨めしく、そして一方で今後を考えるとどんな馬になりやがるんだという、彼の可能性への期待。むちゃくちゃなインパクトを与えられた馬だった。順調にきた、というより順調にきやがった秋初戦。来るなら来やがれ秋天へ! ゼンンロブロイが倒してやるぜと思いながらも、ただ彼の出走が楽しみだった。 究極を見ることが出来ない秋は、寂しい。 |
| 10月18日 京美人 |
| ずっと勝たせることが出来なかった馬を勝たせることが出来た。ずっと勝ってほしかった馬が勝つことが出来た。最高の喜びであろう。陣営に、そして応援していたファンにはおめでとう、だ。 今回の秋華賞は音無厩舎と柴原騎手に賭けた。トライアルも強かった、春も応援した。でも、直感的なものの方が大きい。魂を込めて見るG1もあれば、こうやって「期待」を抱いて見るG1もある。ただ、これは「夢」ではない。簡単に競馬に夢など抱けない、勝てると信じただけだ。そんなレースで大外から「魂」が突っ込んできた。その魂におれの魂まで震わされた。池添が泣いていた。騎手にとって師匠である調教師との関係は、それほど特別なものであろう。こういう涙は本当に素晴らしい。 差しきれない追い込み馬ほどふがいないものはないが、差しきれる追い込み馬ほど格好良いものはない。次走はエリザベス女王杯かマイルCSか。騎手や相手関係から考えてもエリザベスであろうが、いずれにしろ京都。京都でいつも素晴らしい笑顔を振りまくこのコンビは、また改心の魂の追い込みを見せてくれるだろうか。春の無念を思い出せば、もうひとつ取りたいところ。次走は彼らの魂に、おれの魂もちょっとだけ乗せてしまおうかと思い始めている。 |
| 10月11日 大物 |
| そろそろ、2歳の大物が出てきても良い頃。そして、そいつは地方にいやがった!!! 圧巻の川崎・鎌倉記念。全国競馬便りを何回も見直してしまったぜ。むっちゃくっちゃつええぞエスプリフェザント。デュラブ産駒ならば、トーシンブリザードのようにクラシックまでも期待できる。とりあえずは2歳優駿。圧倒的なレースを期待。 |
| 10月3日その3 凱旋門賞 |
| 2番手追走×最終コーナー先頭併走×タップの強さを目の当たりにし続けた今まで×相手弱いんじゃねえか=タップ勝てる!!!! 凄まじく興奮した直線入り口。先行馬の特権ともいえるが、それがタップそのもの。先行馬タップが、日本と同じレースをしている。ゴールドカップのイングランディーレのそれとは違う。勝てる、と本気で信じた。本気で思った。馬群に飲まれた直線で現実に戻され、無念の思いでタップの敗北を目にした。しかし、それでも消えない直線入り口の興奮。勝たなければ意味がないという気持ちもあったし、彼の半ば強引な参戦に異を唱えたこともあった。それでも、日本最強馬が世界最高峰のレースに挑戦した意味を見た。そして、勝てると思った現実にタップがもたらしたものの大きさを感じた。果敢に挑戦した陣営に拍手を贈ろう。そしてタップダンスシチーに拍手を贈ろう。2004年の凱旋門賞に燃えた。有馬記念、元気な姿を見せてくれ。 |
| 10月3日その2 凱旋門まであと少し |
| タップダンスシチーの出走まであと2時間ない。空輸トラブルなどがあり、ごちゃついた今回の遠征だったが、とりあえず出走にこぎつけた。行かないと勝てないし。ただ、調整に不安が・・・ということでの回避報道であっただけに、再度遠征が決定した旨の記事を読んだときは調整は出来るのか? という疑問を感じた。ただ参加するだけじゃだめだと思うから、本気で勝負になると思うから、ベストな状態で行って欲しかった。ベストじゃなくても、普通の状態で行って欲しかった。「行かないと勝てない」と「ベストで行くべきだ」の葛藤。だから、回避報道後、どこか今回の遠征に対する情熱は消えていた。ただ、やはり当日になると違う。ただ、もう、とにかく、勝て、と。アドマイヤドンがドバイで敗れた瞬間の絶望。国際化の流れに乗らずにいまだに格付けの低い日本競馬。世界において日本を知らしめる最大で最高のチャンス。ただ、もう、とにかく、勝て。 |
| 10月3日その1 最速が最強 |
| デュランダルとサニングデールにはどこかしら不安があった。磐石ではない、の感覚がずっとあった。馬柱を見ながらダイタクヤマトのときに似てると感じた。そしてダイタク役はカルストンライトオしかいない。ただ、ナムラだけは気になるな、と過ごしたレース前。 壮絶な逃亡だった。大逃亡劇は今年のG1のキーワードなのか。ダイタクのときとは違う、セーフティーを保ったままの大楽勝。日本で一番「速い」馬が日本で一番「強い」レースを勝った。アイビスがただのお祭り的直千ではない、日本において非常に重要なレースという位置づけが出来たと思う。そして騎手。これがまた嬉しい。「作戦はね、これしかないんで」。冷静に、しかしやはり興奮を隠しているようにも見える大西騎手のインタビューがかっちょいい。思えば彼はおれが競馬を見始めた年のダービージョッキー。愛馬であり、二冠馬であるサニーブライアンを思いながら菊花賞のレースを見ていた彼の悔しそうな表情は未だに脳裏に焼きついている。「来年は・・・」と気持ちを押し殺しながら語る彼を見て、競走馬の故障による騎手の無念さというのを見たんだ。そのサニーブライアン以来のG1勝利。おめでとう。本当に勝ったのが大西騎手であって良かった。 馬場。枠。状態。ベストではないデュランダル。でも、強いデュランダル。名剣はいかなるときでも名剣であった。いくら牧場で乗り込んだといってもそれはあくまで調整段階。裂蹄を抱えた脚のことを考えれば、伸びないデュランダルの可能性もあるように思えた。しかししかししかし。やはり強い。敗因は今日の中山。完全に現在の日本競馬最強スプリンターはデュランダルであろう。しかし、今年のG1は2着2回。必ずしも強い馬が勝つのが競馬ではないことを思い知らされる。諸刃の剣が次に切り裂くのは京都かはたまた香港か。世界をも切り裂ける名剣は日本だけで見るのはもったいない。 |