| 2月24日 ベテランJRA騎手の誕生に関して |
| 早く園田に行っておくんだった。赤木と小牧の両騎手がJRAの騎手免許を取得したことで、これからの競馬にますますの期待を抱くよりも、自分の行動力のなさを憂うな想いがおれを占めた。去年のアンカツに続いての園田の2人のJAR所属というのは、なんだかんだ言ってJRAに浸っているおれにとっては、非常に嬉しく、刺激的なニュースであることは間違いない。特に、赤木騎手のケースにおいては、どれだけ高得点をとったとしてもJRAは一次試験で落とすものと思っていたので、意外な結果にJRAやるじゃねえかという思いでいっぱいだった。小牧騎手については結果が示しているので言うまでもなく、ただただ名手がJRAで常に見ることができることに喜びを感じる。 しかし、である。そこに単なる喜びだけを感じることはできない。 園田競馬場にはまだ行ったことがない。今ってゆーか、少し前まで行きたい競馬場ナンバー1だったが、なにぶん機会がなかった。重賞レースがなくても構わないってゆーか、むしろ地方競馬場に行くときはなーんにも重賞がないときに行くほうが好きなのでいつでもいける機会があった。ただ、日本だし、いつでも行けるなあと思っていた。小牧太が規定の20勝を2回クリアしたとき、早く行かなければなあという思いを抱いていたが、気付けばもう彼は園田で自由に乗ることは出来ない人になってしまっていた。そして、まさか赤木までとは。訪れてみたい競馬場という理由は、やはり騎手。はっきり言って馬は弱い。サラブレッドの歴史が浅いというのもあるのかもしれないが、園田のヒーローと言えばロードバクシンくらいしかすぐに思いつかない。その中で、小牧、赤木、そして岩田。この3人がいる。しかも、それをゆっくりと間近で見ることができる。何とも魅力的な場所であることか。しかし、もうそれもないことである。恐らく岩田も来年はJRA騎手として新たなスタートを切ることだろう。彼ほどの名手がJRAに来ることは大歓迎である。でも。 園田で彼ら3人を軸とした、騎手のぶつかり合いを見たいという希望は叶えることが出来なかった。そして、園田に行くのはいつでも良いかなという気持ちに変わってきている。岩田のレースぶりを間近で見たいのは山々だが、例年の勝利数を見ていると、確実に「1強」である。「1強」ほどつまらないものはない。だから、そんな気持ちになってきたのだろう。全ての地方競馬が赤字である現在、そして倒産する牧場や廃止に追い込まれる競馬場の続出により生産される馬の数が減少している現在、「騎手」という「商品」は地方競馬の活性化に間違いなく不可欠なものである。散々懸念されていることではあるが、地方競馬所属騎手のJRA移籍は地方競馬の首を間違いなく苦しめる。事実、「おれ」という客の足が遠のいたのである。地方競馬にとっては、若手騎手の台頭に期待をかけたり、競走馬にとっても、そして騎手にとっても、JRAに通ずるひとつの道としての競馬というあり方も考えうることであるが、それまで地方競馬の財政がもちこたえることができるのかどうか。自分としては、地方競馬を守りたいという想いもある反面、潰れるところは潰れるだろうというある種冷めた見方もしている。やはり、そこに何らかの魅力がないとおれの行きたいというベクトルも動かない。 アンカツが開けた大きな風穴は大きすぎた。吉田稔も岩田もJRAにやって来る。他の騎手だって、赤木の例を見れば、可能性は十分にある。「小牧を、赤木を快く送り出した」とされる地元のファンの人たちはどういう思いだったか。地元の競馬を持つことなく、競馬を見始めたおれにはわからない。武豊が、外国人騎手が、そして彼らが同じレースで乗ることに興奮を覚えないはずはない。しかし、これで良いはずは決してない。「移籍」という名の「流出」は、将来の日本の競馬界にとって良くも悪くも重要な問題だ。嬉しいのに、本当に喜ばしいことなのに、心から喜べない自分がいる。 |