| 7月14日 賞金6億でもペイできねえ |
| 4億9千万円。目を、耳を疑うような金額。エアグルーヴの牡なら、とでさえも考えられない金額。しかも、サンデーサイレンスではない。さすが、関口のおっさん。最後は一気に8千万(?)くらい値段を吊り上げたらしい。思えば昨年だったか、セリの最高金額で落札したいという言葉を残していたっけ。フサイチここにあり。存在感アピール十分すぎるパフォーマンスである。 今年のセレクトセールはサンデーサイレンス産駒がいない初めてのセールということもあり、期待とは違う、幾分心配もしていたものだったが、このニュースを聞いてそんな心配は杞憂に終わった。総合的に見れば落札率、平均価格は昨年を下回ったらしいが、1億円を突破した馬が8頭。売り上げ総額は昨年を上回っているとのこと。しかも、昨年はラスト・サンデーだったことを考えれば、大いに盛り上がったのではないか。主催者のコメントや詳細な数字をまだ確認していないので確かなことは言えないが、日本最高のセリという認識はサンデーを失ったとしても、もう消えることはないようだ。 しかし、関口のおっさんをはじめ、アドマイヤの近藤氏にトーセン島川氏、ビッグレッドファームに金子真人氏。お決まりのメンバーだが、彼ら日本を牽引する馬主たちが凌ぎを削るこのセリはやっぱり正直に面白い。「庭先取引が主な日本に嫌気がさした」と関口氏の本で、彼が海外のセリに目を向けた理由を語っていたが、日本の有数の馬主が火花を散らすセレクトセールの現状を見れば、セリに上場される馬のレベルが過去と比べて格段に高く、もはや「セリ用の馬」や「買い手がつかなかった馬」のものではなくなってきているといえる。もちろん、まだまだ庭先の方が多いんだろうし、庭先の方が「売り手」にとっては良いのだろうが、やはり売買の主役は「買い手」、お客様なのである。欲しい馬がいて、それに見合う金額があるのに買うことができないということが、いかにおかしいものであることかがセリを見ていると明快にわかる。いい馬は売れるし、金を持っているやつは買える。この単純なことが日本では出来ていなかったし、未だに出来ていないわけである。競馬は誰のものであるか、という論議はなしにして、このセリは我々ファンにとっても嬉しい限りのシステムである。しかも今はグリーンチャンネルで生中継。上場馬の情報も、様々なメディアで知ることが出来る。「あの時のセリで売買された馬だ」なんていう楽しみも出来るし、単純に金額に驚いてみたり。ミーハーなおれは関口氏と近藤氏が競ったというだけで、ちょーすげー! と興奮してしまうのである。そしてなにより、セリによって情報が開示され、競走馬の売買が明瞭になる。競馬にはファン、いや馬券を買うのだかられっきとしたお客様が知ることができない部分がたくさんあり、その垣根が少しでもなくなることは客にとっては良いことだと思う。 ただ、庭先取引が長く行われてきた日本の競走馬流通が全て「セリ」という形に変わっていくことで、今まで確実に買ってもらえる「客」を確保していた生産者たちが苦しくなるという現実もある。現状を見ても、セレクトセール以外の他のセリはきつい。しかし、本来競走馬を売ることだけで生活をするというのが不可能なことで、社台だってビッグレッドだって基本は預託なのである。このことを知ったときはさすがに衝撃だった。あの社台でさえも、そうなんだ、と。健全な経営を行ううえでの確保をした上での、競走馬売買というビジネス。これこそが基本であり、そしてその基盤を築き上げることが日本の馬産地、競馬界の将来にとって必要なのだ。ただ、競馬は一発逆転があるから。それが、生産者たちに無謀な勝負をさせてしまっているんだろう。ギャロップで、競馬ブックで、日高のセリの不況の記事を読む度に、そして一般紙で家族経営牧場の末路の記事を読む度にへこんでしまう日本の馬産地問題。1億だ、2億だ、4億9千万だ、そんな景気の良い報道を見ると、どうしてもそういった、はっきり言って底辺の方に気がいってしまう。 セレクトセールのこと書こうと思ったのに。1億円を超えた馬の中に、ジャングルポケット、アグネスタキオン、クロフネというデビュー前の種牡馬の産駒が3頭いた。正直、驚きである。先物買いなのか、それともプロのお眼鏡にかなうような素晴らしい馬なのか。すぐ競走馬を好きになってしまうおれにとっては、特に自分が見てきた馬の仔にはどれも活躍して欲しい。マンハッタンカフェは6700万円、ギムレットは4200万円、トップロードは2000万円。みんな、元気で仔馬を競馬に送り込んできてくれている。父を超える活躍を。父を超える興奮を、そして感動を彼らに期待するのがまた楽しみの一つ。 ただ、セレクトセールだけを見てたら、きっと日本競馬はだめになってしまう。 |
| 7月11日 VIVA!! 夏競馬!! |
| 行ってきました函館競馬!!!! 念願かなって遂に行ってきたぜ!!!! 開催時期的に毎年、いっつも参戦が難しかっただけに、感無量!!!! 嬉しかった。そして、楽しかった。 スタンドから一望できる函館の風景。その先に見える海。飛行場に近いために、度々訪れる飛行機。その低空差加減には普通に驚き、騒音は馬にとっては良くないと思いながらも、その巨大な影がターフを埋める「画」の圧倒的な迫力を感じることが出来るのも函館競馬場ならではだろう。観客の数は少なく、まばらなものだった。その全てが、どことなく海外競馬場っぽいイメージを抱かせる。飛行機は別に関係ないけど。とにかく個性を持つ、函館競馬場。いいところだった。 この函館競馬場参戦で、JRA全ての競馬場を訪れたという結果になった。佐久間さんに、中山に連れて行ってもらったのが18歳。そして、今23歳。7年だ。なげえ。それぞれの競馬場にはそれぞれの空気がある。コースとか、スタンドとか、パドックとか、そういう違いを楽しむことも大事、でもその競馬場の「空気」を楽しむのが大好きだ。土地柄がもろに出るのは地方競馬なのは言うまでもない。でも、画一化されている中央競馬にだって、その土地の空気は感じることが出来る。どこかゆったりとした、他の競馬場は関係ないよ、と言わんばかりの函館競馬場の時間の流れ方は函館の街にも感じることが出来た。 差しが決まらねえ。今週の函館はそんな馬場だったせいもあるのだろうが、ローカルの小回りで直線短えっていうものをもろに感じた土曜の競馬。9R、忘れられねえよ。松永がさあ、後ろでためてさあ。もう、忘れよう。あとは、やっぱり函館のスプリント戦は面白いな。1000mが出来るのも強みだろうが、そう簡単に前が止まらないし。だから、中京とか新潟とか、そして函館の方がスプリント戦は面白く感じるのかな。中山の坂も魅力的だけど、スピード感のみを味わうなら平坦コースの方が燃える。 石橋脩率いる、ってゆーか彼以外あまり馴染みのない若手5人と写真をとれたのも思い出だ。受付をした時点でかなりの確立で当選すると思ったけど、自分の持っている番号がターフビジョンに映し出された経験なんて今までなかったから、嬉しかった。パドックからの馬道を通ることが出来たのが感激だった。あの道を通って、人馬が決戦の場に訪れることを考えたら、震えがくるくらい嬉しかった。撮影会は田崎が言うように、少し機械的すぎたかなと。まあ、時間の問題もあったりするから仕方がないというのもわかるけどね。ただ、おれたちははっきり言ってそう興味がない騎手との写真だったからあれだけど、本当に大好きな騎手とだったらあの機械的なシステムの写真撮影会でも満足してたんじゃないかな。ただ、それでもああいうイベントはいい試みだと思う。どきどきしたもんね。撮影より、その横を歩いていった横山典弘、松永幹夫、そして四位洋文の方が断然に印象に残ってはいるけど。 JRAの全競馬場に足を運んだ。その中で一人で訪れたのは小倉競馬場だけだ。それ以外は必ず誰かがいた。一人で行く競馬場も好きだし、現に小倉競馬場も強烈な思い出として心に残っている。でも、仲間と行く方が楽しいね。東京や中山もいいけども、仲間と行くローカル回りはむちゃくちゃに面白い。今度は地方でも、一回行ったとこでも、また行きたい。計画はおれだろうが…。 最後に。 「茶夢」の函館丼はうますぎる。ウマーって書こうって思ったけど、おれには無理だ。 |
| 7月6日 ダンスインザムードの勝てたアメリカンオークス |
| 勝てたな。勝てたよ。でも、負けた。でも、2着。ダンスインザムードの敗戦は、取りこぼしと見る。海外でそんなに簡単に勝てるもんじゃない、というのは十分わかっているがこの敗戦はそうではない。確実に、デザーモにしてやられた。 日本の3歳牝馬最強が世界で戦えたことは大いに賞賛すべきこと。芝の本場でなくても、環境の異なる異国の地で、きっちり伸びてきたことはやはり彼女の能力の高さを物語る。秋は、日本に専念するのであろう。なーんで、帰ってきちゃうのよ。転戦すればいいじゃんよ。ダンスの秋は見たいさ。でも、せっかく行ったならねえ。ヨーロッパに武と乗り込んじゃって欲しかった。マイルがベストかもしれないし。それなら選択肢も広がるし。次に世界に行くのは来春か? 手ごたえを感じた今、この今こそ世界に行っちゃうべきじゃないのか。勝てると思うから。アドグやスティルやファインとの戦いに興味はあれど、鞍上確保の問題もあるしさあ。ブリーダーズカップ行こうよ。あなたなら、行けるよ。ダンスパートナーに似てるよね、こんな感じのローテも。海外は、特に勝たなきゃだめなんだ。2着で満足できる器じゃないっしょ。なんだかんだ、楽しみな馬が日本に現れたことは素直に喜ばしい。 |