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February 2004 February 03, 2004 今、「砂の器」な理由(わけ)
〜中居クンがキムタクを超える〜
February 10, 2004 ♪見上げてごらん、夜の星を♪
初めて知った手話の美しさ
   
   
     

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February 10, 2004

♪見上げてごらん、夜の星を♪
初めて知った手話の美しさ


ある大学付属中高進学一貫校での歓迎セレモニーでの一幕です。

吹奏楽、OGの合唱グループなどの歓迎演奏やコーラスなどがあったのですが、私が非常に感銘を受けたのは中高合同の混声合唱団によるコーラスでした。
1曲目は「宇宙戦艦ヤマト」、なるほどねと思いながら美しいコーラスをみんなが聴いていたのです。

そして2曲目は「見上げてごらん、夜の星を」でした。
これだけであれば、よくある話です。
ところが、40名ほどのメンバーの内、10人近い女子中・高校生が指揮者をはさんで並びました。

覚えた手話で「見上げてごらん、夜の星を」を歌うということでした。

私は手話について今まで、まったくといっていいほど関心がなく、それどころかTVなどでの「手話教室」の手振り身振りにはやや違和感さえ感じていました。

♪ 見上げてごらん夜の星を

小さな星の 小さな光が

ささやかな幸せを 歌ってる

見上げてごらん夜の星を

ぼくらのように 名もない星が

ささやかな幸せを 祈ってる ♪

( 作詞 : 永 六輔 作曲 : いずみたく )


♪ 見上げてごらん ♪
これを手話では右の人差し指で目を指すようにして、そのまま上(空)を指差します。

♪ 夜の星を ♪

夜は両手を広げた形で45度ぐらいに頭の横から前に形を作ります。多分、暗いことを表しているのでしょう。

そして♪星♪です。

両手を頭の上に持っていき、親指以外の4本はつけたまま、親指をこの4本の指に付けたり離したりしながら(親指と他の4本の指をやさしくパクパクとするような動作です)、頭の上から、ちょうどクリスマスツリーの外側のランプをなぞるようにひらひらと下ろしながら広げていくのです。この時やや首を傾げたような表情で星の美しさを表現します。
字で表現するのはとても難しい〜 というより、私の表現能力がないのが残念です。
この「星」の表し方がおわかりいただけるでしょうか?

この♪夜の星を♪の手話に、美しい女性コーラスを乗せるのですから、もう大人はダメです。
彼女たちは招待客と同じ高さのフロアーですから、前のいすに座ってる人たちのすぐ目の前でこの動作をしながら歌うわけです。

会場にいたほとんどの人は、もう涙です。
さらに♪小さな星の♪で親指と人差し指で小さいを表し、再び♪星を♪とひらひらと星をあらわすしぐさをするわけです。

いままで一生懸命生きてきた大人たちはポロポロと涙を流し、私のようにあまり一生懸命生きてきたとはとてもいえないような人間でも涙が頬をつたってしまうのです。

初めて知った手話の美しさでした。


LINK

VTR 4分22秒
「見上げてごらん、夜の星を」 featuring ダイアナ湯川 (ヴァイオリン)
by Deen ( 編曲 : DEEN・時乗 浩一郎 )


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February 03, 2004

今、「砂の器」な理由(わけ)
〜中居クンがキムタクを超える〜


松本清張原作・「砂の器」がTBS東芝日曜劇場でスタートしすでに3回目が終了した。

私はこの原作を読んだことがある。
一気に最後まで読みきった記憶がある。そのぐらい吸い寄せられるような清張文学独特の世界は魅力的である。
映画化もされたが3時間以上の大作だったと思う。
思うというのは古い映画なので見ていないのである。ただし、TVで何度も放映されたのでそれを見たことはある。

今回はワンクールの放送と思われるが、第一回と最終回は75分か90分のロングバージョンという形である。
現在の視聴者や12時間ぐらいにも及ぶ長編ということになるので、原作にない人物も登場させたりしている。ひとつのテクニックであるが、それも非常に良く設定されている。松雪泰子演ずる人物を主演の中居正弘の女性版のようなスタイルでオーバーラップさせる手法が生きていると思う。

大成功した有名ピアニストが過去を消しきれずに彼の完全犯罪が崩れていくというのが“推理小説”として捉えることはできるが、松本清張が描きたかったのは「人間の深遠な心」の部分であり、壮大な人間ドラマとして深く染み入る内容のある大作である。

また私が非常に興味を持っている「言葉」が完全犯罪の崩壊のキーワードとなるところも注目すべき点である。
東北の言葉に出雲地方の言葉がよく似ているというものである。
第3回の放送では刑事役渡辺謙が訪れた国立国語研究所の担当者・佐藤B作(福島県出身)が謎を解き明かしていくというように計算されたキャスティングである。
ほかに市村正親、原田芳雄、武田真治、京野ことみ、夏八木勲、永井大、佐藤仁美など。

テーマソングはドリカム、音楽に千住明という布陣。

「しゃべらない中居クン」はこれで完全にキムタクを超えた俳優として認知されることになるだろう。

それにしてもなぜ今、「砂の器」なのか?

このドラマはもうひとつの大きな社会的テーマを織り込んだものである。
それはハンセン病である。
長い間、このテーマはマスコミでタブーとされていた。数年前に判決が下り、この病気をとりあげたものがTVにも登場することになったのである。

上記の映画も、長い間TVでは放映されなかった。しかし、TVマンたちは深夜などでこの映画を放送した。
私ははっきりと覚えている。映画の中で出てくるセリフのハンセン病の旧名はそこだけカットされたのである。

それでもギリギリの形で放映するということでTVマンの良心を垣間見ることができたのである。


LINK

「砂の器」オフィシャルページ(TBS)


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