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アルゼンチン − スウェーデン
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1 − 1
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死のグループの生き残りをかけた試合。アルゼンチンは自力では勝ちあがれず、どうしても勝利が欲しい所。方やスウェーデンは引き分けでいいという状況。追い詰められているのはアルゼンチンだ。 そのアルゼンチン、先発メンバーを動かしてきた。中盤の底をシメオネからアルメイダへ、そしてトップ下をベロンからアイマールへと代えてきた。しかしビエルサは、相も変わらず頑なにフォーメーションはいじらず。 試合は立ち上がりから激しく展開される。守ってくると思われたスウェーデンは立ち上がり、攻め込んできた。それに対してアルゼンチンも開始から全開でひたすら攻める。スウェーデンは出鼻を挫く狙いで立ち上がりに攻め込んだと見られるが、それは全く通用せずに終わる。気がつくとアルゼンチンの猛攻に、ただひたすら守る事に全力を注がざるを得ない状況に陥っていた。アルゼンチンの攻撃力を目の当たりにしたスウェーデンは、かなりの警戒を強いられ、FKのチャンスにも4バックラインを固定し、それを基盤にいつのまにか守りにシフトチェンジしていた。逆にアルゼンチンにFKを取られると、がっちりと全員守備。試合はそのまま、アルゼンチンがゴールをいつ奪うかという展開になっていった。 アルゼンチンは先発メンバーにアイマールを起用した事から、パスで崩すより動きで崩すというスタイルで攻撃を展開し、それが見事にはまる。アイマールを中心に、素晴らしい攻撃力を見せ付けていた。 アイマールが中央で持った時に、頻繁にいい形が出来ていたし、オルテガが中に絞ってくる頻度も高く、アイマールはそれに対しポジションをクロスしたり、オルテガの近くにポジションをキープし、サネッティの上がりを引き出したりと、最高のバランスで攻撃できていた。そこに更に左サイドのソリンが、機を見た中央への飛び出しが加わり、トップのバティストゥータと絡んだ分厚い攻めを展開していた。 ビエルサは恐らく、前半の内に点を取ることを指示したと思う。それを意図した選手起用だと思うし、実際試合開始早々からフルスロットルで攻撃をしかけているのを見れば、それは容易に窺い知る事ができる。しかし、点は取れなかった。取れないまま前半が終わった時、アルゼンチンはネガティブなイメージを取り払う事で精一杯だったと思う。 しかしその流れは確実にアルゼンチンを苦しめるように出来ていた。攻め切れず、ハーフウェイライン付近で最終ラインがボールをまわし、次の機会を伺ううちにボールを奪われ、嫌な形でカウンターを喰らう。それをファウルで何とか食い止めたが、ちょっと遠いかと思われたそのFKから、直接決められてしまう。正に悪夢のような展開だ。 点を取られ追い詰められたビエルサが取った策は、アルメイダに代えてベロン、ソリンに代えてキリ・ゴンザレスという選手交代。しかしフォーメーションは相も変わらずそのままで、守備的な選手を攻撃的な選手に代えたというもの。しかし、それでもこの交代はかなり大胆なもので、よっぽど、かなり、相当に追い込まれてないと出来ない起用。結局ビエルサはフォーメーションに対するこだわりを持ちつづけ、最後まで行ってしまった。 それも奏効したといえばしたが、スウェーデンも堅牢な守備を崩さず、スペースが全く無い状態で、21人の選手が、いや、終了間際には22人の選手がフィールドの4分の1に密集して、壁打ちサッカーの様相を呈していた。結局オルテガがお約束のPK誘発ドリブルでPKを奪取し、PKを自ら蹴り、お約束で弾かれ、それをクレスポがつめて1点を返すが、それ止まり。アルゼンチンの衝撃的なグループリーグ敗退が決定した。 フランスに続く、アルゼンチンの敗退は大きい。アルゼンチンも今回の大会には経済危機に困窮する国民に力を与えるためにも、というモチベーションも高かったはず。波乱に次ぐ波乱。何も読めなくなってきた。 アルゼンチンよ、泣かないで。って泣くよなぁ、どうしても。俺も泣くよ、しかし。Don't cry for me Argentina 〜・・・・・ |