テレビのチャンネルを回すと江角マキコがドラマに出ていた。Calさんのカキコがあったこともあって、昔彼が言っていたネタを思い出した。

 当時やっていた深夜番組で、藤井フミヤが司会のトーク番組があり、そのゲストとして江角マキコが出ていた。彼女がいつもの調子で、彼女の中では洒落ているであろうと思われる事をサラッといった時のお話。

藤 「へぇ〜。江角って、詩人だよね。」

江 「そうなの。あたし、ポエマーなの。」

・・・あぢゃ〜。(閉口)

 そもそも、シャネルばかり身に付けている人を「シャネラー」、安室ナミエのような格好をする人を「アムラー」と言うお国柄なので、アリなのかもしれない。一つ言いたいのは篠原ともえかぶれを「シノラー」と言うが、それはどうかと思うという事。erをつけて、〜な人・〜する人、のようなニュアンスを表現したいなら、それは「シナー」もしくは「シノアー」、或いは「シンナー」なのでは。それとも私の解釈が短絡で、erがシノハラのラについて且つハを略しているという事なのか?

 まぁ、かく言う私もそんなに英語は話せる方じゃない。からくりファニエスト・イングリッシュに出てくる人々よりかは遥かに話せるが、ネイティブにまみれてバリバリ仕事をこなすにはいささか心許無い。だからこそなのか、いろんな事が気になるのである。

 何年か前、Snail Rampというバンドで少し売れた曲で「I wanna keep on dance, This is my life♪」と歌っていたのがあった。それを聞いたとき、dancingじゃないの? keep on 〜ing でしょ? onはprepositionだから…ブツブツ。でもまぁ、意味わかるし、danceのままでもいいのかもしれないし・・・。

 テラスゲストハウスの常連のJさんが、日本の歌姫宇多田ヒカルにはまっていて、歌詞カードのコピーを持ってきていた。日本の情報に飢えていた日本人達は当たり前のようにそれを見る。私がそれを見たとき、一つ引っかかった。「Never Let Go」という曲のタイトルである。「Never Let You Go」じゃないの?でも宇多田、帰国子女だしなぁ、英語ベッラベッシモだしなぁ、何かそういう言い方があるのかもなぁ・・・。

 こんな調子でひたすら気になり続けるのだ。こうなったらもう、先生が黒板を消した後に残った、ほそ〜い消し残しと同じくらい気になる。

 基本的には語学なんて意味が通じりゃOKだと思う。こまかい文法とかは別に構わないと思うし、実際日本人が間違った日本語をガンガン使っている事を考えると、言語本来が持つ目的である意思伝達・疎通ができれば、何の問題も無い。バンコクのタニヤ通りで働く方々の話す日本語は、変なのが面白いし愛らしい。それでいてバッチリ通じる。「アナタ、イクワ、ドコデスカ?」これで充分だ。そこの日本語を私と旅仲間の間では「パーサー・タニヤ」(日本語訳:タニヤ語)と呼んでいるが、私の中ではもはや日本語の方言のカテゴリーに位置している。

 でもA型の私は、一度気になった黒板の消し残しを、そのまま見過ごすことは出来ない。よって海外にいるチャンスを逃さず、ネイティブをジャンジャン捕まえてリサーチする事にした。そして見えてきたのは・・・

 ポエマーは、一応意味は分かるが、とりあえずそんな言い方はしない。ああ、ポエットの事を言いたいんだな、と推測する事は可能らしい。よってあまり言わない方がいいらしい。

 keep on dance も然り。やはりingがつかないと不自然らしい。よってこういう言い方は避けた方がいいらしい。

 Never let go は何の問題も無いらしい。Never let you go だと、アナタを特定してどこにも行かせないという事になるが、Never let go だと、ただ何かを掴んだり持っている状態を離さないという意味あいになるらしい。つまり「どこにも行かせない」というよりは、「離さない」という訳になるのであろう。

 結論 : パーサータニヤは、もはや日本語の方言