チェンラーイを出て山道を数時間走り、チェンマイに到着した時にはもう夕方。バスターミナルに降り立つと、トゥクトゥクの客引き攻勢にあうが、しょうもない奴等ばかりだったので、ソンテウに乗り、チェンマイの町を把握する上で軸になるターペー門まで行く。宿はその近くにとった。
落ち着いた所でビアチャンで乾杯。しばし飲んだくれて、夕飯はナイトバザールへ。腹がプチ切れる程の満腹になり、熟睡。
翌朝、目指すは標高1080mのステープ山の山頂からの景観が素晴らしいドイステープという寺。市内を効率よく周るため、バイクをレンタル。一日200バーツでパスポートをデポジット。これで機動力が飛躍的にアップする。
ドライバーは元走り屋のI氏。私はナビという役割分担。これが後々I氏の肉体を蝕む事になる。快晴のチェンマイは北部というイメージで行くと、そのギャップに驚くくらい暑い。一日中バイクで周ったので、私達はすっかり日焼けしてしまったくらいである。
快適にバイクを飛ばし、山の中腹まで登ると、小川があった。家族連れが水遊びをしている。しばし涼みながら、下を振り返ってみると、もう既に結構な高さにまで来ている事に気づく。
また更に上に登ると、今度は滝があった。先程の小川に繋がっているようである。滝の上から下を見下ろすと、出家している子供の僧侶達が水遊びをしていた。
そこから先が長かった。進めど進めど、全く辿り着く気配も見えない。ひょっとして通り過ぎてしまったかと思い、引き返したほどである。とにかくひたすら進み続けると、空気が徐々にひんやりしてくる。ようやくドイステープの仏塔が見えてきた頃に、突然その空気がグッと冷たくなった。まるで海を沖に向かって歩いていると突然足元の水の温度が冷たくなるかのような、あの感じの空気の層のようなものを感じた。
まだかまだかと不安にかられながら、ようやく辿り着いたドイステープ。I氏は既に疲れていた。そんな我々を待ち受けていたのは、約348段の階段であった。