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イングランド − スウェーデン
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1 − 1
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お互い、同じシステムなため、組織的なほつれが出来にくく、互いにやりにくそうな一戦だった。 緊張感あふれるスタジアムの雰囲気の中で、スウェーデンがラインをかなり深い位置に取っていた為、オーウェンにスペースが与えられずに、必然的に死んでいた。その一方でスウェーデンはその分、攻め手を欠かざるを得なかった。崩されはしないが決定的なチャンスも得られず、前半を終えた。 注目されたベッカムは、本調子からはまだまだ遠いが、それでもさすがにそれなりのプレーを見せて、サポーターをある程度安心させたのでは。得意のピンポイントパスやサイドチェンジを随所に披露し、個人的に圧巻だったのは右斜め後ろへの、振り返らない体勢でのパス。パスの射程範囲が270度かよ、こいつは、と思わせた。得点も素晴らしいコーナーキックから生まれ、不可欠な存在を更に印象付けた。 イングランドはシステム上、へスキーが左に張っているわけだが、それが過剰で、サイドバックの攻撃参加を阻害してしまった事になったように思う。もっと中に絞って、アシュリー・コールの攻め上がりを引き出した方がよかった。反対に右サイドはベッカムがちょくちょく中に絞ってきたので、ミルズの攻撃参加を上手く引き出す結果にも繋がっていたように思う。 一点を先制され、攻撃に出ざるを得ないスウェーデンを、イングランドは流れに左右されるまま受け入れてしまった。中央の守備的MFが押されこむまま最終ラインに吸収されてしまい、そこにスペースを与えてしまった。後半の劣勢は全てそこに起因しているように思う。ミドルレンジにスペースを与え、スウェーデンに攻撃の糸口を与えてしまったのが失敗だったのではないか。 それにしても、イングランドとしては、実にもったいない試合だった。無事に勝点1を確保したというより、勝点2を失ったと言った方が適切だろう。 |