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私が日本の他に応援しているチームは、メキシコとアイルランド。今日の試合は相手がスペインだけに、複雑だった。ただでさえ強豪が消えつづけていて、これ以上優勝候補には消えて欲しくないという状況。そこでスペインまで消えてしまったら、大会は盛り下がってしまう。しかし、この試合の勝者と、おそらくイタリアとの間で行われる準々決勝のチケットを持つ者としては、やはりスタジアムでアイルランドを応援したい。がしかし、イタリア対スペインという好カードが観れると思うと、やはりどっちにしても複雑な心境だ。まぁ、どっちにしろ嬉しいのだが。でもやはりアイルランドを応援した。
スペインは先発からモリエンテスを使ってきた。それがいきなり効いた。試合も始まってさほど経っていない時間帯に、モリエンテスが先制点を奪ったのだ。サイドからあがったボールを見事にファーサイドに叩きつけた。いきなり凹んだ。
しかし今日もアイルランドサポーターがスタジアムのいい雰囲気を作り出してくれている。私も諦めずに応援した。
試合は落ち着くことなく、スペインの華麗なつなぎと、それを奪い鋭いカウンターに出るアイルランドの、魂のこもった展開が続いた。お互いに積極的な姿勢を打ち出していて、かなり面白い試合になった。
しかし今大会のスペインは強い。ボールを奪って、素早く切り込めないと見るや、中盤でボールを回してキープし、機を伺う。速攻と遅攻の使い分けがうまい。
そんな中で圧巻だったのは、オフサイドで点にはならなかったが、恐ろしいまでのワンタッチのパス交換からゴールネットを揺らした一連の流れ。スペイン強し、の印象を強烈に植え付けられた。
対するアイルランドは、ディフェンスが非常に集中したラインコントロールを行っており、オフサイドをかなり取った。ラウールやモリエンテスに最後にボールが渡る瞬間に、罠をかけまくっていて、危機を回避していた。攻撃的なスペインに対し、とても有効な手だった。
試合は後半に入り、アイルランドが相変わらず魂あふれるプレーで攻めつづける。そんな中でPKを奪い、絶好の同点のチャンスをものにしたが、キーパーの正面で弾かれてしまう。ああ、今頃アイルランドのパブというパブで、アイリッシュが頭を抱えて「Ohhh
!!」ってなってるんだろうなぁ、と考えたら、ますます頑張って欲しくなった。しかしその後も決定力に欠け、次第に終了時間が迫ってくる。襲い来るであろうアイルランド敗退に対する失望感を受け入れるため、心の準備をしていた。そんな終了一分前、アイリッシュや私を狂喜乱舞させるPKのプレゼントが贈られてきた。はっきり言って、2回もPKを外したら、諦めもつく。だからドキドキではなく、ワクワクしながらそれを見た。ロビー・キーンが見事に決めた。決めた後のリプレイで、祈りながら恐い顔したアイリッシュサポーターが映し出され、決まった後におおはしゃぎする図が出た。いやぁ、ホントに愛すべき図だ。
なんとなんと終了一分前に追いついたアイルランド。ドイツ戦を彷彿とさせるこの粘り。魂だ。
延長でもアイルランドは攻めまくった。スペインは疲れ、防戦一方。ラウールも既に引っ込んでしまっている。攻撃の形が作れない。アイルランドは最後まで魂で攻めつづけ、決定機を何度も演出したが、一歩及ばず。試合はPK戦にもつれこんだ。
PK戦でアイルランドは外しまくり、スペインのお付き合いもあったが、なんとも愛らしく敗れ去った。しかし大満足だ。お礼をいいたいくらいだ。今日のアイルランドも、グッドルーザーだった。
素晴らしく魂あふれるプレーで楽しませてくれたアイルランド代表、素晴らしい雰囲気を作り出してくれたアイルランドサポーターよ、ありがとう。あなたたちの存在は、確かにワールドカップを彩りました。ロイ・キーンもいないのに、よくやったよ、ホント。
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