スペイン − 南アフリカ
3 − 2

 スペインは既にグループリーグ突破を決めていて、より建設的に今後の展開を見据えた上で、選手を5人代えてきた。代えられた選手の体力温存にもなるし、控え選手のテストにもなる。控え選手にとってもいいアピールの場となるし、そういう点ではカマーチョの鋭い観点と言えるだろう。今日は負けさえしなければトップ通過が決まる。トップ通過を逃すと、ベスト16で対戦する相手はドイツ。スペインとしてはドイツよりもアイルランドの方が与し易し。よって負けだけを避ける事を念頭において、戦況に応じて対応するという事になるだろう。
 方や南アフリカは、もたつくパラグアイに対して有利なポジションをキープしていた。引き分ければ自力突破。あとはパラグアイの試合展開にもよるのだが、チームの勢いもあり、グループリーグ突破をかなり現実的に考えていたのではないか。
 しかしその南アフリカは、いきなりキーパーのしょっぱいミスからラウールにゴールを奪われ、突然ビハインドを背負う。このゴールは狙っていたラウールを褒めるという見方もあるが、もっと単純に、キーパーがくだらないミスをしただけという見方の方が適当だろう。実にもったいない点をやったもんだ。
 スペインは5人が代わったとは思えないほど素晴らしいパス回しを展開し、実に華麗でボールがよく動く組み立てをしていた。控えといってもレベルの高い選手ばかりだし、モチベーションも高いので、なんら遜色ないチームだった。層の厚さと地力の強さを感じた。
 その後、南アフリカのキーパーは、ミスを帳消しにするようなスーパーセーブを見せたりと奮闘したが、折角点を取って追いついても、すぐに取り返されるという、何とも乗り切れない戦い振り。パラグアイも一点をリードされているという情報も入っていたのだろう。勢いはあったのだが、どこか気が引き締まっていない様な所が見受けられ、結局ラウールに勝ち越されたビハインドを取り戻す事が出来ないまま終わった。それでも余裕があったはずだが、パラグアイはあっさり必要な点を取っていて、あっけなくグループリーグ敗退の報を受ける。心中察するが、それでも浮かれず気を引き締めて臨んでいれば、もっと違った結果になったろうに。まだ、早いという事か。
 スペインとしては結果も伴う、よい調整試合になったのでは。