ドイツ − パラグアイ
1 − 0


 ベスト16が出揃い、ベスト8をかけた勝負がこの試合から始まった。
 ドイツは主力が累積警告の為に出場停止処分を受けたのが3人。ドイツにとってはこの中でも特にツィーゲの出場停止が響いた。
 相変わらずの放り込みサッカーだが、いつもと様子が違うのは、ヘディングで相手ゴールを脅かすシーンが全く見られないという点。あれほどまでに脅威を与えた、体格を活かした高さで勝負するサッカーにまるで迫力が無い。決定機も生まれない。その原因がツィーゲの不在だった。
 サイドにボールを運び、そこからクロスを合わせる得意の形が機能しないのは、そのクロスを上げる選手がいないからだ。今までツィーゲが果たしていた役割の穴を埋める事ができないまま、試合はズルズルと後半も終了するという所まで過ぎていった。パラグアイも早々にサンタクルスを失い、攻撃に向かう際の方向性が無くなってしまい、打つ手が無かった。このまま延長に突入し、一発を狙いつつ、PKにまでもつれるかと思っていた。
 その時、まさに終了間際にダラダラしたムードの隙を突き、ドイツが右サイドを抉り、突然の勝ち越しゴールを奪った。試合は当然、そのまま終了した。
 何も見るべき点がない試合で、ベスト16のぶつかり合いとは思えない程、退屈な試合だった。観客席がガラガラだったのも、つまらない試合を作ってしまった要因の一つでもある。全く盛り上がらない試合だった。