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旅先ではある意味宿命なのかもしれないが、様々な人々と出会う。 ある夜、出掛けようかなと思っていたところに話し掛けてきたのがコリアンの○○(自主規制)。飛行機代が安いからと言う事で、休暇を利用してフィリピンにやってきたらしい。彼がなかなか私にはしんどくて、英語があまり・・・ってのは別にいいんだけど(それは私とて不満を言える立場ではないし)、でもなんせ話題がちょっと面白くない。天武天皇が存在した事を信じるかとか言われても、天上地理説についてどう思うかとか言われても、正直困る。 |
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挙句、フィリピンは景色がいいというイメージで来たけど、韓国にはもっといいところがあるとか、島がいっぱいあるというイメージで来たけど、韓国の南の方には島がいっぱいあるし、きれいだとか、不満たれつつもお国自慢が入ってきてかなりうざい。あんたねぇ、フィリピンには数え切れないほどの島々がある事わかってて言ってんの?と言いたかったが、そこは抑えながらも、「じゃ、韓国まわればいいじゃん。」と感情を抑えながら言ったが、返事は英語力のせいにされ、明確な答えは得られず。 |
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| そんなこんなで長々話しにつき合わされ、夜もとっぷり暮れていた。その日私は露店で買って一日冷蔵庫で冷やしてあったマンゴー姫があり、かなり楽しみにしていたのだが、まぁ旅先で会った縁という事で、「よかったらシェアする?」と聞いたら、「あ、いいよ。」との事。うーむ、もうちょっと感激してくれれば、こっちの幾ばくかの未練も昇華するってもんなのに・・・。ま、それはいいとして、さっそくスライス。マンゴーは平べったい種が中央に一枚入っているので、上部と下部を種にそって殺ぎ落とし、それを四つにスライスし、計八つのマンゴー姫たちが美味しそうにツヤツヤてかりながら皿に並んだ。さぁ、お楽しみターイム!その時、事件はおきた。 | ![]() |
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誰もがヨーグルトのパックを開けた時、蓋の裏側にこびりついたヨーグルトを舐めるように、私はマンゴー姫の種にこびりついた、スライスし切れず残った実を最初に食べ始めた。すると彼は信じられないスピードで、私の8人のマンゴー姫たちをつまんでは口に放り込み、つまんでは口に放り込む。な、何!?と私が怯んでいる間にも、彼の恐るべきスピードは留まる事を知らず、3切れ、4切れと無くなっていく。ま、まずい。私はあせって種についた実を食べほし、残った姫たちに手をつける。それはあたかも選手権かのように、スピードが命の奪い合いがそこに展開された。結局私が口に出来たのは、たった2切れ。彼は私がローカルプライスなら10ペソのところを、泣く泣く20ペソだして買ったマンゴー姫を、事も無げに平らげた。いや、平らげやがった。 お、おのれぇ・・・、しかしここは一つ大人になろう。また一人、姫君の世界に誘われた人間が増えた。素晴らしい事ぢゃぁないか。喜ばしい事ぢゃぁないか。私は頬骨をヒクつかせながらも、"Do you like it ?"と尋ねる。すると彼は、韓国人の誇りを前面に押し出すかのように胸を張ってこう言ってのけた。"No !!" だから嫌いだ。「過去の歴史を清算し、未来に向かって歩み寄ろう。日韓(向こうでは韓日)ワールドカップを成功に導き、新しい関係を築き上げよう。」そんな風潮が蔓延るご時世。あえて言わせてもらおう。私は嫌いだ。そんな詭弁はクソくらえだ。もちろん例外もある。友人の韓国人は愛してる。でもサッカーではいつも韓国負けろと思っている。チェ・ヨンスが来たからJEFファンもやめた。何より私にはマンゴー姫の方がずっと大事だ。
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