韓国 − ポーランド
2 − 0

 あの韓国が、組織プレーをやっていた。ポジショニングのバランスが良く、中盤ではトップから最終ラインの間隔が一定に保たれていた。ヒディんグの偉大さを痛感させられた。あのヒディんグを以ってしても韓国を変えるのは不可能だろうと高をくくっていたが、なんとあの韓国を変えてしまった。
 韓国は自信を持ってプレーをしているなと感じた。それはフィジカルコンタクトにも現れていたし、普段着のサッカーをやる事ができていた事にも現れていた。どうやら、結構マジで、やっかいな存在になってきてしまった感じだ。やっと引き離したと思ってたのに、だいぶ追いついてきてしまったようだ。
 この試合では、レフェリーが実にワールドカップというものを理解していて、あからさまな韓国びいきだった。日本の試合を考えると、実にうらやましかった。
 しかし、それにしてもポーランドは弱かった。ベルギーの後に見ただけに、どうしても比べてしまう。日本より韓国のグループリーグの方が厳しい、とポルトガルがいるだけでそう判断されがちだが、実際は韓国の方が楽だ。なぜなら、このグループはポルトガルが抜けていて、あとの3チームの勝負になるわけだが、韓国のマークすべき2チームは、ベルギーやロシアよりはるかに力が劣るし、なによりいいのは、ポルトガルと最終試合で戦えるという事だ。韓国がポルトガルと試合をする時、ポルトガルは既に決勝トーナメント進出を決めているだろうから、ポルトガルは開催国に敬意を表して、引き分けでもいいというスタンスで来る。ポーランドとアメリカがポルトガルに対して勝点を取れないのに対し、韓国は勝点1をもらえるのである。従って韓国は次のアメリカ戦は引き分けで充分なのである。無論、アメリカに勝つのも、そう難しい事ではないし、勝てばその段階で決勝トーナメント進出が決まる。どう考えても日本より楽だ。韓国はポーランドに勝った時点で、決勝トーナメント進出をほぼ手中にしたと言っていいだろう。
 あとは、韓国サポーター。いくらアン・ジョンファンが出てきて嬉しいからって、それを喜ぶ前に、交代で退くファン・ソンフォンに対してまず敬意を払うべき。グラウンドを出るまで盛大な拍手で送り出し、それからアン・ジョンファンの出場を喜ぶべきだ。あんなに素晴らしいゴールを決めたベテランに対して、失礼だと思った。
 しかし、残念ながら、韓国はいいポジションに立ってしまった。実に不愉快だ。