タイにビザを取らずに入国し、滞在可能な期間が一ヶ月。それが過ぎる頃になると、いつもどこでビザを更新しようかと考える。今回はまだ行った事の無かったメーソートで一日ビルマへ入国し、タイビザを更新しようと思い、ツーリストインフォメーションで情報収集したところ、この国境ではお約束なのだが、あいにくボーダーは開いていないとの事が判明。仕方が無いのでタイ北部のメーサーイに行き、ビルマ国境を越え、ビルマのタチレクに入りビザを更新することにした。ここでのビザ更新はもう4〜5回目になる。せっかくなら行った事の無い所に行きたかったのだが致し方ない。

 当日に突然思い立ち、長老I氏とともに「じゃ、今日行こうか。」となったので、バスチケットも用意していなかった。まぁ余裕で取れるだろうと楽観視して新北バスターミナルのモーチット2に向かったが、どこもかしこも売り切れ。やむなく、かろうじて余っていたVIPバスのチケットを取った。高いチケットではあったがバスは快適で、普段あまり移動中はよく眠れない私もグッスリ。休憩所で食べるお粥もチケット代に含まれていて、そして美味い。

 メーサーイに着いたら、お約束の雨。ソンテウでイミグレーションオフィスまで行き、そこで出国手続きを済ませる。オフィスを出たら再びソンテウで国境まで向かい、タイのイミグレはスルーして、ビルマ側で入国手続き。US5$を支払い、パスポートを預けて預り証みたいなものを受け取り入国。

 タチレクは、この前まではなかった建物がドンと建っていて、そこではVCDがズラッと売られていた。見所は市場か、ちょっと離れた高台にある寺くらいで、寺は前に行っていたので市場だけをグルッと廻ると、売られている品物も時代の流れを象徴していた。前はそこらじゅうで見かけた、ワシントン条約にど真ん中直球ストレートで反するトラの毛皮などが見当たらなくなっていて、VCDやらMP3やら音楽CDやらのコピー製品が主流になっている。それでも旧日本軍の刀やらはまだ健在だったのだが、写真を撮ろうとするとさすがに拒否された。

 そんなこんなでブラブラしていると、タバコ売りの兄ちゃんたちがわんさか寄ってきて、エロVCDを売り込んでくる。最初は3枚400バーツとか言ってきて、バンコクよりちょっと安いんだなぁと思いながら、全く相手にしていないとドンドン値が下がってきて、挙句彼が手にしていた12枚の内10枚を差し出し、「200バーツ」。おいおい、最初に言ってた値段は何なんだよ。別に買おうとも思っていないので、彼の籠に入っている残りの2枚を取り上げ、彼が差し出している10枚の上にのせ、「これで200バーツだ。」と無理を押し付けると、それが通ってしまう。こっちが要求した以上、買わないわけにも行かないので、どうせ再生できないんだろうとは思っていたが、話のネタを仕入れるつもりで購入。あとは靴を購入して、メーサーイに戻る事に。

 ビルマ側のイミグレで預り証を渡し、パスポートを返してもらい、しっかりスタンプが押されている事を確認して、タイ側で入国手続きをし、晴れてビザ更新完了。これでまた、一ヶ月の滞在が可能になった。

 後日談として、市場で買ったエロVCDだが、私のPCでは驚くべき事に、かなりの確率で再生が可能だったことを付け加えておこう。