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メキシコ − アメリカ
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0 − 2
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互いに、北中米カリブ海予選や地域カップ戦等、対戦する機会が非常に多く、知り尽くしあっている相手ということで、非常にやりにくそうな印象を受けた。相手のいい所、悪い所を知り尽くしている反面、相手にも知り尽くされている。そんな事から、お互いに持ち味を出し切れない試合となった。その中でいかに自分達の持ち味を出せるか、それがキーとなり、それを出せた方が試合を握る。 メキシコはそういう意味で敗者だった。全くメキシコらしさを出せなかった。そしてアメリカにカウンターを度々許し、戦略的に敗れたと言っていい。 メキシコは繋いで組み立てようとするものの、アメリカの中盤のチェックが激しく、いつものリズムが作れない。ストレスが溜まると、頭に血が登る国民性が災いしたか、全くペースが握れず、ラフプレーが目立ち始める。 そんな中、アメリカにカウンターを喰らい、DFがベタッと下がってしまい、DFラインの上方にスペースを作ってしまう。そこにセンタリングが入ってしまい、更に敵をフリーにしてそのスペースに入り込まれ、あっけなく失点してしまう。 後半に入ると焦りと苛立ちが更につのり、メキシコは精神的に切れてしまう。持ち前のパスワークも失い、放り込むようになってしまい、完全にペースを狂わされていた。自分達のサッカーが出来ない苛立ちからラフプレーが頻発し、イエローが出まくる。その流れを断ち切れないまま、レッドカードに繋がった。自滅だった。 追加点を奪われて、メキシコは完全に我を失っていた。折角、今大会は素晴らしいサッカーを見せていて、集団戦術でコンスタントに力を出していたのだが、アメリカのしつこいチェックで精神的な弱みに付け込まれた観がある。メキシコは苛立っていたせいか解らないが、コビ・ジョーンズに対して、異常ともいえるくらい集中的にラフプレーをしかけていた。過去に何らかの因縁があるのかもしれないし、もしくは試合中にコビ・ジョーンズが何かしたのかもしれないが、彼一人に対しては、やたらと目をつり上げて削っていたように感じた。どういう理由があるかは解らないが、いずれにせよ苛立ちに我を失ってしまった精神的弱みがメキシコの敗因だろう。本当に残念だ。しかし、グループリーグでは素晴らしいサッカーを見せてくれて、楽しませてもらったし、日本サッカーにも参考になるスタイルを指針してくれたようにも思う。負け方もある意味、メキシコらしかったと言ってしまっては失礼だろうか。また一つ、いいチームが消えていった。 |