最近、糠漬を始めた。きっかけは、日本人の友人が年末のバイトのため日本に帰ることになり、その間彼のアパートを借りる事になって、久方ぶりの一人暮らしが始まった事による。

 学生時代、一人暮らしをしていた時に糠漬を漬けていて、毎日かき回してあげなくてはいけないため、飲み会でグデングデンに酔っ払っていようと、バイトで実家に帰っていようと、しっかりとそのためだけに部屋に戻り、かわいい糠床をこねくり回していた。周囲の人間は、糠床のためだけに遠路はるばる部屋に帰る私の行動を訝しがり、「どうせ女だろ。」ということで納得されること多々。女にも、疑われること多々。そんな厳しい環境に置かれながらも、当時の私は結構マジメに糠漬を作る事に取り組んでいた。

 一人暮らしが終わり、しばらく糠漬を自分で作る機会はなかったのだが、久方ぶりにその機会にめぐり合えたのが、なぜかタイであった。テラスゲストハウスに長居するようになって、長老I氏と出会い、自炊に凝った時期があって、その流れで糠漬も作る事になったのである。その時は、なかなかチャレンジ精神旺盛な糠漬を作っていて、いろいろ試してみたものである。中でも青マンゴーを糠漬にしてみたのは、今振り返ってみても興味深い挑戦だったように思う。肝心の味の方は、期待していたよりもどっちつかずで、絶品でもなければ不味くて食えないというわけでもなかった。どうせなら、タイのプチトマトサイズの茄子の様に、吐き出すくらい不味かったら面白かったのだが。

 学生時代は糠床を母親に分けてもらったので、毎日かき回すというメンテナンスだけ気を使っていればよかったのだが、タイで始めた時は糠床を作る所から始めたので、いい味が出るようになるまで時間がかかるのだが、それが出る前に私は帰国する事になり、その後置き土産の糠床はごみ箱へという憂き目にあった。

 それ以来の糠漬。今回も糠床作りから始めた。

 まず糠を伊勢丹で買ってきて、塩と熱湯とで火傷をしないようにかき回す。今回は熟成を活性化するために、ヨーグルトを少し入れてみた。冷蔵庫にあったヨーグルトがイチゴ味だったので、それが糠漬にどういう影響を与えるか楽しみだ。フルーティな風味がでるとかでないとか。

 それから、すぐに漬け始めたい気持ちをぐっと抑えて、一週間ほどいらない野菜等で捨て漬けをする。マメにかき回しながら、糠が熟成されるのを待つ。そして我慢が限界に来た所で、ようやく本漬。

 きゅうりを塩もみし、育てた糠床に入れ、一晩おく。ようやくこれで第一号が完成する。

 果たしてその味は・・・。

 これをUPしているのが、その一晩おく所なので、まだ第一号は糠床の中で眠っている最中。よって、味の方まではお知らせする事はできません。

 さ、待ってる間に、浅漬けでも作って、ビール飲んで、寝るか。