さて今回唯一の女性参加者であり主賓のmitsuoさんに、それではどこに行きましょうかと話を振ると、ウゴウゴルーガを見に行きたいとの事らしい。しかしまぁ、女性って何でGGBに行きたがるんでしょう。しかもウゴウゴルーガを横につけて、はべらしたいという希望も、なぜか大概の女性は持ってる。まぁ、どんなもんか見てみたい気持ちはわかりますけどね。

なわけで、主賓の勘に全てを託すという事で、彼女に店を選んでいただく。パタヤといえば元男性女のイメージが強力なので、その辺さえ避けていただければ、こっちとしてはどこでもいい。程なくして彼女が選んだ店が「School Room」(だったっけな?)という店。店内に入ると意外にも明るく、初めての雰囲気に戸惑う。こんな明るい所は入ったことがない。ウゴウゴルーガさん達は、かわいらしい制服を身にまとい、あとは通常のGGB同様に踊っている。というかこのベタベタの「School Room」故に「制服」という営業方針に気づくのに、不覚にもかなりの時間を要してしまった。

おかげさまですっかりまどろんでいたOAさんもバッチリ覚醒し、mitsuoさんも御満足いただいた所で店を出る。

さーて、次はどこに行こうかな、とブラブラしている所に、通りかかったバービアの中から何やら物々しい、殺気立った空気が流れてくる。なんだろうな、と思って中を覗いてみると、バーの中にボクシングの特設リングが組まれていて、その上にはタイ人ボクサーが立っている。そしてその向かいには、何と西洋人がグラブをつけて立っている。不摂生なマイク・ベルナルドみたいな彼のセコンドには、ビール飲みながらご機嫌の西洋人の友達がついている。

つまりそのバーに来ていた客が、バーお抱えのタイ人ボクサーと対決!ってな展開。

こりゃあ見たい!見ない手はない!!というわけで速攻でバーに入り席を確保しビールを注文する。どうやら3R勝負らしい。もし客が勝ったら2〜3万バーツの賞金が渡るらしい。

それにしても普通じゃ考えられない、階級無視の組み合わせ。ベルナルドのゴツいことゴツいこと。墨まで入っちゃって、そりゃあマッドなんです。これはいくらなんでもタイ人、勝てねぇだろ・・・、なんて思っているうちに、「ゴーングッナッ!」

ゴングが鳴るや、ベルナルドの一方的な展開。タイ人ヘロヘロ。そりゃそうだろ、なぁ・・・。パンチも重そうだし、リーチも違うし、迫力あるしなぁ。でもなんか、これでベルナルドが勝っちゃうとつまらんし、なんか口惜しい気もするなぁ。そんなこんなで1R終了。

やられるかなぁ・・・と思っていた2R。ここから少しずつタイ人に可能性が見えてくる。1Rで激しくいきすぎたのか、ベルナルドのペースが落ちて、少しずつタイ人が盛り返してきてる。1R程は派手にやられてはいないし、時たま押し返してほぼ互角な勝負になってきてる。そして2Rが終了。

さぁいよいよ3R。ここに来てスタミナの配分に、素人と玄人の差がハッキリと現れる。今度は1Rとは逆の展開で、タイ人が攻めまくる。タイ人が攻めると当たり前だが会場が大いに盛り上がる。我々も同様に、タイ人のパンチが当たる度に「オーイ!オーイ!」と雄叫びをあげる。終盤には一方的にラッシュになっていて、雄叫びが「オーイ!オーイ!」から、「オイ!オイ!オイオイオイオイオーイ!オーイ!」になっている。そんなこんなで目出度くタイ人快勝!場内割れんばかりの歓声。歓喜の渦。

いやぁ、いいもん見せてもらった。大満足ぢゃ。

と余韻に浸っていたら、バーのカウンターで働いてるおばちゃんが、「ゲームやるか?」と四目並べ勝負を挑んできた。一回20バーツ勝負。フッ、誰に挑戦してきてるんだね、マダム。私を誰だ、と。

実はこのゲーム、2年前に極めるほどやり尽くしているので、私はメチャメチャ自信満々なわけです。とりあえず宿にいた中では最強を自負しているわけで、無敵、とまで言ってもいい。勝ち方を理解してから、負けた記憶がない。もはや負ける気がしない。というか誰も私の敵になり得ないので、飽きて辞めた、と言っても過言ではない。マダム、あなたは何も知らないから、そんなに気軽に私に勝負を挑んできているけどもね、言ってもいいかな?「私を誰だ、と?」

フッ、しょうがない。少しだけ遊んでやるか。

な?だから言っただろ?という訳で、速攻で2戦2勝。40バーツゲット。全く、赤子の手をひねるより容易いゼ。修行しなおして出直して来な。まぁ、君も良くやったよ。ただ相手が悪かっただけだからね。ハハハッ。

あーもうっ、やんねぇやんねぇ。もう、やらねぇよ。勝ち逃げとか言われても何でもいいよ。めんどくせぇんだ、もう、考えるのが。ほら、そこの君も、そこの君も、次から次へと全く・・・。言っただろ、もうやらねぇよ。

それを見たmaoさんが一言。「これ、1000バーツだったら、やるか?」

せっ、1000バーツ!?うわっ、そりゃ、負ける気はしないけど、プレッシャーかかりますなぁ。ちょっと、厳しいかもなぁ。

ってmaoさん、ヲイヲイ、そこらのねぇちゃんにオファーしないように!こっちはまだ、やるとは言ってないですよ!

ってそこの君!真面目に考えるな!というか500バーツでどうだなんて・・・って話がまとまっちゃったよ!ヲイヲイ、ねぇちゃん達、金をかき集めてるよ、500バーツ用意してるよ、マジだよ、やる気だよこいつら!

「とりあえず俺が500バーツ出しとくから。」とmaoさん。マジかよ、人の金かよ。更にプレッシャーかかるぞ・・・。

まいったなぁ、シャレにならんなぁ。相手もかなり緊張してるし、俺もかなり緊張しちゃってるよ・・・。

・・・アレ?・・・・・・・アレ?なんか・・・・・・やばい?これ。・・・・・・アレレ?

あああああああああっ!!やってもーたーーーーーっ!!!!

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・はい。私、プレッシャーに頗る弱い人間です。我ながら、弱っ!

 

相当凹みました。何たる事だ。こんな小娘ごときに不覚を取るとは。立ち直れんぞ。

え?maoさん、また極悪な事を言ってきてます?リベンジ?

はぁ・・・追い込まれた。正直、リベンジなんてする気力もないし、集中力もない、けど、ここで勝負に出なかったら、どうせまたヘタレ呼ばわり。負け犬呼ばわり。もう、八方塞。四面楚歌。

ええいっ!やるよ、やりゃあいいんだろ!ちきしょう!やいっ、小娘、受けやがれ、500バーツだドーン!!

小娘、顔が引きつる。大人気ないイープンに、致し方なしといった観で、せっかくゲットした500バーツを諦め半分で私の500バーツの上に乗せる。そしてお互いドキドキの、プレッシャーとの戦い。もはや、この二回戦は、どちらが強いハートを持っているかの、精神力の戦い。

その精神力。年齢を重ねた私の方が、無論有理・・・・

なことも無く、

剛球GOL、いや、かつてそう呼ばれた男は、パタヤの地に撃沈したとさ。めでたしめでたし。