ロシア − チュニジア
2 − 0

 日本の今後の対戦相手である2チームの対戦だが、変な楽観論が起きてしまうのではないかと心配するくらい、大した試合ではなかった。
 やはり注目はロシアだが、精彩を欠いた。一番の原因は暑さだろう。ピッチは30℃を越えていたし、予想されていた通りの暑さに対する弱さを見せた。
 そしてモストボイの欠場も挙げられる。ロシアはそれでも勝点3を取ったので、計算通りで最高の結果を残せた。芳しくない状況下で、勝点3をしっかりと取った事で、今後の試合は有利に運べる。しぶといと言えばしぶとい。
 そのロシアは、攻撃の意識の強いチームだという印象を受けた。その反面、攻撃に出たあとにボールを奪われ、逆襲されると、ディフェンスの脆さを見せる。カウンターに対して、結構混乱をしていた。
 日本が付け入るとしたら、ここだろう。ボールをある程度持たせて、パスをまわさせ、相手の意識を攻撃に傾かせた所でプレスをかけてボールを奪い、相手ディフェンスの混乱に付け込む。ロシアは選手個々の技術がしっかりしている為、中盤でパスを繋いで組み立ててくる。しかしむしろそのスタイルの方が、日本にとっては有り難い。ロングボールを放り込んでくる相手より、はるかに組し易しだろう。
 ただ、それで楽観はできない。暑さへの弱さは、夜8時半キックオフという時間帯により、こちらのアドバンテージとはならないし、組み立てに関しても、ロシアがホームの日本を警戒して引いてくると、こちらが描いた青写真が大きく狂う。日本は、ロシアが引いてきた事も考えて、もしそう来た場合の対応策も頭に入れておいた方がいいだろう。
 さてチュニジアだが、個々の当たりの強さとスピードは見せたが、チーム全体としての試合運びは全く恐れる点はなかった。決定力も日本以上に無い。落ち着いて対応すれば、なんら問題なく勝点3を取れる相手だ。3戦目がそんな相手だと、フランス大会での事を思い出してしまうが、むしろそれを教訓にできるのも、日本の持つ貴重な経験だし、歩んできた歴史でもある。それを活かせて初めて、強さを手にするわけで、この大会でしっかりとそれを掴んで欲しい。