セネガル − ウルグアイ
3 − 3


 グッド・ルーザーという言葉は、今日のウルグアイの為にあるような言葉である。
 セネガルは引き分けでもよし。ウルグアイは勝たなくてはいけない。いずれにせよ自力突破の可能性がお互いにある、緊迫感に包まれた試合だ。
 セネガルはボランチを3枚にして中盤を厚くし、決定的なシーンを与えるその前の段階で攻撃の芽を摘んでいた。アフリカ勢では珍しいくらいの組織力を持っていた。
 ウルグアイは攻撃に意識が行き過ぎ、DFの軽率なバックパスを拾われ、キーパーが相手FWを倒してしまい、なんとももったいないPKを取られて先制された。
 更に攻撃に出なくてはいけなくなったウルグアイは、あせって楔を打った所をセネガルの3ボランチに狙われボールを奪われ、一気にカウンターをくらい、2点目を失う。
 その後、絶望的な3点目を献上し、早くも試合は決まったと見られた。
 しかし後半のはやい時間に、粘って一点を返したウルグアイは、その後も諦めずに少しづつチャンスを演出する。攻撃の核であるタレント、レコバがスピードとパスセンスを随所に披露し、得点の予感を感じさせる。3ボランチを避け、両サイドをうまく使うようになってから、ウルグアイの攻撃は迫力を増してきた。その流れから更に1点を返す。あと1点。会場は期待の渦に巻き込まれた。
 その後もウルグアイは攻めつづけ、ついに終了間際にPKを奪い、レコバがきっちり決める。ついに同点に追いついた。
 しかし同点では足りないウルグアイは、その勢いで更に攻め込む。そして超決定機を迎えた。誰もがドラマを確信した。その瞬間、最後に押し込むだけのヘディングは、枠を外れた。これでウルグアイは万事休す。
 それにしても、賞賛に値する戦い振りだった。軽率に失点したのはいただけなかったが、それでもそれは攻撃に出なくてはいけなかったから故。責める事はできないだろう。それよりも、3点のビハインドを負いながら、諦めずに攻め続けた精神力には賛辞が尽きない。最後まで頑張りぬいたウルグアイには、本当によくやったと言いたい。エキサイティングな試合をありがとうと言いたい。