|
ワールドカップを開催するにあたって最も頭の痛い問題がフーリガンであろう。今回はイングランドやドイツといった、かつて大きな問題を起こした実績のある国がエントリーされていた為、深刻な問題として心配された。
更には国際情勢の流れとして、テロの心配までしなくてはならない状況だったため、徹底的な対策が必要であった。
FIFAもそれらの懸念事項を、共同開催という形式を結果的に上手く活用して、フーリガン関係の問題がある国と、テロ関係の問題がある国とを、日本と韓国に振り分けて、対策を集中的に取らせるように組み合わせの都合をつけた。
その結果、テロ対策は韓国、フーリガン対策は日本という形になった。
それにしても日本のブロックにイングランドとドイツがエントリーされた時には頭をかかえた。更にはイングランドのグループが俗に言う「死のグループ」となり、また、たちの悪いことにそのイングランドと歴史的因縁のあるアルゼンチンが同グループに組み分けられた。もう、何も起こらない方が不思議な状況である。
が、考え様によってはこれが良かったのかもしれない。この最悪といっていい組み合わせが成立した事によって、強制的に危機感を芽生えさせられ、日本がフーリガン対策に真剣に取り組まざるを得ない状況に追い込まれたという見方もあるだろう。
各国に情報提供を求め、フーリガンの上陸を事前に防ぎ、本場の警備と対策のノウハウを学び、更には本場のフーリガン対策のスペシャリストまで呼んで、できる限りの対応を取った事によって、今回のワールドカップにおいては、それらの問題は起きることがなかった。幸いにもこれらの問題は杞憂に終わった。この結果は評価していい。
地理的問題、物価的問題、等フーリガンが上陸しにくかった要因は他にいくらでもあるが、フーリガン問題が事件として起こらなかったという結果を出したことは素晴らしいものがあり、過剰とまで言われた反応・対応は、この結果をもって評価に変えていいのではないか。
最大の懸念事項であったこの問題が杞憂に終わった事が、なによりであった。
|