スウェーデン − ナイジェリア
2 − 1


 この試合にどういう結果を求めているか。スウェーデンはその意志表示を、序盤から攻撃的な姿勢で示した。勝点計算をすると、どうしてもこの試合には勝っておきたい。そして有利な形で最終戦に臨みたい。その想いがスウェーデンに、序盤から再三ビッグチャンスをもたらした。
 しかし先制点はナイジェリア。アガホアの恐ろしいほど滞空時間の長い跳躍からのヘディングシュートが決まる。その直後のパフォーマンスも身体能力の高さを裏付ける。バネを感じさせた。
 しかしどうしても勝ちたいと思う気持ちに勝るスウェーデンは、そのすぐ後に、同点に追いつく。ラーションがラインディフェンスを一枚背にして殺し、リュングベリがその先にパスを通す。カバーに入ったディフェンダーをラーションが素晴らしい個人技でかわし、同点ゴールを決めた。
 その後ナイジェリアは、オコチャの踊るようなドリブル突破でチャンスを掴む。スウェーデンのディフェンスは、個人の力で完全にパニックに陥れられた。危うくオウン・ゴールになる所で事無きを得たが、ストリートサッカー出身の強みが出た瞬間だった。
 後半、ウエストがこめかみ辺りを切って、グラウンドで切り傷を縫っている間に、ナイジェリアは今までに無い集中力で数的不利を克服していた。しかし皮肉にもウエストがグラウンドに復帰した瞬間、それまで張り詰めていたものが緩み、その一瞬の隙をラーションに付け込まれPKを献上してしまった。
 これでナイジェリアは完全に以前のムラッ気のある集団へと逆戻りしてしまい、忍耐強さは消えうせ、ボールの無い所での動きが止まり、攻撃にも積極性が無くなってしまった。そのまま追いつく権利を放棄するかのように試合は終わり、2敗目を喫したナイジェリアは、グループリーグ敗退が決定した。逆にスウェーデンは、大きな勝点3を手にした。