スウェーデン − セネガル
1 − 2

 セネガルはアフリカ特有の身体能力の高さに組織プレーが加わった、侮れないチーム。スウェーデンも不気味だっただろう。
 セネガルの攻撃は、駒が少なくても相手に脅威を与える。パスの出し手と受け手、この二人で形を作ってしまう所が圧巻だ。
 スウェーデンはそんなセネガルの攻撃を、しっかりと整備された堅牢なディフェンスで防ぐ。落ち着いて深く4人がポジションを取り、カバーリングやマークの受け渡しがスムーズで、安定していた。
 そのスウェーデンがコーナーキックから先制点を奪った。スペースをうまく作り出し、そこにラーションが走りこみヘッドで突き刺す。ディフェンスの安定しているスウェーデンには理想の展開だった。
 セネガルの攻撃は個人主体で、フォワードまかせという観はあるが、自由にやれている恐さと、何をしてくるか読めない恐さがある。それはスウェーデンの堅牢なディフェンスからも、得点を奪った。理想の展開で、逃げ切りを計算していたスウェーデンは、これでゲームプランを変更せざるを得なくなる。
 その後もセネガルは個人主体の攻撃で攻めつづけたが、そのまま今大会初の延長戦へともつれこんだ。
 こういう展開になると、守備が安定しているのはいいのだが、一発で決着がついてしまうため、スウェーデンは慎重にならざるを得ない。対して失うものの無いセネガルは、挑戦者の意識で思い切ったプレーを続ける。それが試合を決めた。守備は組織的に、攻撃は自由にというスタイルで、セネガルが強豪スウェーデンからゴールデン・ゴールを奪った。初出場でベスト8。もし日本代表がベスト8進出を決めたとしたら、相手はこのセネガルということになる。アフリカ系を苦手とするだけに、なんともやっかいな相手が残ったものだ。まぁ、その前にトルコに勝たなくてはいけないのだが。