トルコ − セネガル
1 − 0

 もし日本がここに進出していたら、ものすごい事になっていただろう。そんな不毛な事をどうしても考えてしまった。
 試合は重苦しい雰囲気が続く展開になったが、それでも互いにペースが移り変わる、変化のある試合だった。面白かったかどうかと聞かれたら、正直あまり面白くはなかった。両チームの攻撃への真摯な想いがなかったら、ただの凡試合に終わっていたと思う。それがあっただけ、まだ救いだと言える。
 トルコは形として、サイドへワイドに展開し、ハカンに合わせるという事が出来ている時間帯はペースを握れていたし、逆に言えば、それがトルコのサッカーが出来ている証拠でもあった様に思う。それが出来ない時間帯はセネガルにペースを握られていた。
 セネガルは1トップがあまり有機的に機能しておらず、それが原因でペースを掴みかけては握りきれないといった膠着状態が続いていた。守備を組織的にしっかりと固め、それを基盤に攻撃を前線のタレントに任せるというスタイルでは、攻撃の駒をある程度用意しなくては、リズムは作っていけない。そういう意味で、1トップでは、トルコに対してあまり脅威を与えられなかったと言っていいだろう。逆にトップ下が1トップに絡んで攻撃に出た時は、いい形を作っていたし、それを考えるとやはりもう一枚欲しかったと思う。
 その後セネガルは2トップにしてきたが、試合も延長に入り疲労も見え始めたせいか、なかなかトップに楔が入らず、意図した攻撃が形成されない。そんな膠着状態が続く中、精力的に攻撃に力を入れていたトルコ側が粘り勝ちをした観がある。ゴールデンゴールは、そんな流れで決まったが、両チームの力は差が無かったし、どちらのチームも今大会の旋風を巻き起こしたチームとして、記憶に残っていくだろう。