実業団春9部第4戦


 5月18日(日)に府中にある対戦相手の自社コートで第4戦がありました。

 サーフェスは一番苦手とするクレー。6ゲームマッチの3セットマッチ。
 クラブハウスで待っていると、その会社の綺麗な女性がたくさんいます。どうやら、社内のサークルがあるようで、「一流企業のOLはお洒落で品があっていいなー。着ているモノが全然違う。うちの会社のとは全然違うね」と皆で盛り上がっていました。本当に綺麗で可愛いかったです。(笑)
 設備も立派でコートもちゃんとしまっています。この不景気の中、儲かっている会社は違うんやなーと感心してしまいました。

 対戦相手は、旧財閥系の総合商社です。連絡を取り合っていた人はアメリカ人でした。流暢な日本語だったし、メールも私が知らないような漢字を変換してあったり、どんな人かちょっと楽しみでした。

 相手は10部から上がってきており、うちらと同じ境遇です。新入社員と思われる人から40代までの6人でした。
 コートは10面近くあるのに、2面しか使用できませんでした。訳を聞くともうすぐ5部の試合があるのと、会社の保養施設なので、そういった目的で来る人達のために空けておく必要があるらしいのです。なるほど・・・。

 今回は第1ダブルスと第1シングルスです。

 ダブルスはいつも組んでいるO氏です。心筋梗塞から復活してやたらと元気です。相手は若造2人です。実力は試合前の練習で大体わかりました。「むふふ、これは楽に勝たせて貰えるな・・・」。

 予想通り、1セット目は6-2で圧勝です。
 1セット目終了後に相手はチームキャプテンからアドバイスを貰っています。しかも、そのチームキャプテンは隣で第2ダブルスの試合中です。「おいおい、それはマナー違反じゃないの?自分達の休憩中にしてくれよー」と心の中でボソッとつぶやきました。

 2セット目開始。こっちのサーブ。相手は2バック(二人ともベースラインでポジション)の陣形です。
 「おっ、作戦を立ててきたなー、でもこれまで通り、ポーチはがんがん出るよー」1セット目にポーチが決まっていたので、2バックにしたのだと思いました。しかし、違いました。
 リターンはロブです。
 「なるほど、そっちの作戦かー」。まずはつなぎのスマッシュ。相手はベースラインの遥か後方、3m位後ろでフェンスにへばりついています。高ーいロブが返ってきます。高かったので一旦落として、グランドスマッシュ。また、更に一段と高ーいロブです。今度はスライスをかけたスマッシュを打ってみます。浅いロブが返ってきました。ドーーン、アウト。あれれれー。
 作戦にはまっています。センター、ワイドとスマッシュを散らして、最後のフィニッシュで狙いすぎでミス。「これははまりパターンだよね。もし、ロブがまた来たらセンター狙いで勝負しよう」と対応策を練ります。
 それからは1stサーブでは全部のポイントでロブです。ラリーはずーっとロブを上げてきます。こっちのスマッシュウィナーか、スマッシュミスのみでポイントは決着します。2ndでは普通にリターンしてきます。

 隣のコートからはさっきのマナーの悪いチームキャプテンが「よしよし、それでいいぞ!もっと粘れ!」と自分達が試合中なのに、こっちのコートの応援をしてきます。その人と対戦しているうちのチームのペアは相手のチームキャプテンのその姿勢にかなりキレています。

 こっちは段々スマッシュミスが増えてきました。そこで作戦変更です。
 「相手は2ndサーブは普通に打ってくるから、1stはエース狙いで行って(捨てるつもりで)、2ndでポーチ勝負にしよう」と対応策を練り直しました。作戦は当たりました。エースが取れなくても、2ndでしっかり、ポーチにはまってくれます。
 だが、相手もさるものです。2ndサーブにもロブを上げてきました。マジかよー。「そんなんでテニスが楽しいかー?」私はちょっとピクッとしたものの、これも勝つための作戦だからしょうがないかーと納得しました。相変わらず相手のチームキャプテンの応援はうるさいです。

 こっちは1stサーブも2ndサーブもロブを上げられて、しかもそれをミスるものだから、完全にはまっています。とりあえず、相手のサーブはブレイク出来るので、ゲームとしては成り立っているが、ブレイク合戦になってしまいました。相手はこっちのスマッシュをよく拾う。こっちは1ポイント取るのに10回以上スマッシュを打っているのに、クレーということもありなかなか決まらない。それに深くて高いいいロブが上がってくる。たいしたもんだなーとつくづく感心した。

 あまりにもロブが良過ぎるので、「高いのはボレーでカットして、深いのは落としてロブを返してみよう」と対応策を更に練り直します。相手は足があるので、ドロップショットや短いのも本当によく拾います。カットボレーにもロブ。ロブにもロブ。もうこっちは飽きてきました。こっちはネットに詰めてスマッシュを打っており、ロブを追いかける事で二人とも足が止まり始めました。集中力の低下です。

 4-4になった処で、相手のチームキャプテンの試合が終わった(こっちは負けたようです)。こっちのコート(選手用ベンチ)に来てさっきより更に強力な応援(ヤジ?)が続きます。対戦相手もその応援(ヤジ?)に同調するように、ロブを上げると「よっしゃ、いいロブだ。打って来い。なんでも拾うぞー」とこっちがスマッシュを打とうとすると言います。ハッキリ言ってマナー違反です。一流企業なのにみんなエチケットやマナーが欠落しています。私はカッカ、カッカしてきました。ペアのO氏は「俺は全然気にならないよ」と平然としています。本当に気にしていないようでした。あの応援(ヤジ?)の中ですごいなーと思いました。

 応援(ヤジ?)にイライラし始めた私はスマッシュミスを連発。まだまだ青いなー。4-5。

 イケイケムードになった相手チームは更に応援(ヤジ?)がヒートアップします。私はブチキレ5秒前です。(笑)
ボールを拾いに行く際に相手チームキャプテン(以下、応援番長)を睨みつけながら「うるせーんじゃ、ボケッー」と心の中で叫びます。試合中なので態度には表さないようにマナー良いプレーを心がけます。でも、メンタルがグチャグチャなので、やっぱりスマッシュミス。4-6。もう最悪です。

 ベンチで休憩していると、
 O氏が「お前もバドミントンで県代表とかでプレーしてた時があったろ。その時も応援(ヤジ?)はあったろ?そんな中で戦ってたんじゃないのか?その時どうしてた?」、
 「その時はプレイに自信があったので、言わしておけばいいや。と、全然気にしませんでしたよ」、
 「だろう!お前はもっと自分のテニスに自信を持って!お前はそんな周りの応援(ヤジ?)に負けるような奴じゃないだろ!」
「はい。」この言葉は嬉しかったですね。気分を切り替えることが出来ました。

 3セット目は、応援(ヤジ?)を気にしないで淡々と戦うことにしました。
 でも、相手の応援番長は「よーし、それで良い。どんどんロブを上げろ!このロブを最後まで打ち切ってポイントを取れる奴は9部にはいないぞ!そんな奴はもっと上に行く。ミスるから9部にいるんだ!」と私を見てラリー中(ロブ対スマッシュ)にでっけー声で言い放ちます。

 もうブチキレました。
 O氏に「ロブは全部私に任せてください。全部スマッシュを打ちます。最後まで打ち抜きます。」とお願いし、了承してもらいました。O氏は私の性格を把握しているので、了承してくれたのだと思います。
 「ぜってー、最後まで俺がスマッシュで決めてやる!見てろ応援番長」と全開です。
 そうなると、応援(ヤジ?)よりも、スマッシュを打つことに集中して、周りは気にならなくなりました。

 3セット目は6-2で勝ちました。
 最後までスマッシュを打ち抜くことが出来て3セット目は完勝です。「どやー、見たか応援番長、お前こそ9部止まりじゃー」と心の中でガッツポーズと共に叫びました。

 このダブルスはメンタルの良い勉強になりました。でも、本当に疲れました。日本の看板背負って世界で活躍している企業なのに、こんなひどい奴がいるのかと切なくなりました。

 ちょっと休憩して、次はシングルスです。
 隣のコートで5部が試合をしていました。休憩がてらみているとそんなに上手いとは思いません。同じ会社でも9部の人達とは違って、5部はスマートに試合をしています。「これが本来のこの会社のイメージだよなー」と思いました。
 5部の試合はシコリ対シコリです。ストロークはそれなりに打てていますが、お互いにつないでいるだけです。あまりにもつまらなかったので、綺麗なおねいちゃんが練習している処へ行って、初心者の練習を優しい気持ちになって見ていました。すんごくリラックスできました。(笑)
 ところが、応援番長が綺麗なおねいちゃんのコートに入ってきて、コーチングをしています。この野郎いいなーと本気で思いました。見ていると応援番長がムカついてきたので自分達のコートへ帰りました。

 今のところ、1-2です。第2シングルスと第1シングルスが勝てば3-2と逆転の目があります。

 表エースが試合を始めました。相手は私達とダブルスで当たった「スマッシュ打って来い。全部拾うぞ!」と息巻いていた方のあんちゃんです。あの相手ならきっと勝つと思って、私もシングルスを始めました。

 シングルスは連絡を取り合っていたアメリカ人との対戦です。

 相手はでかい!185cm以上はあると思いました。しかもサーブもフォアもバックも全部フラットです。
 カウントアナウンスが凄く英語っぽくてカッコいい。
 相手のサーブは1stはドッコーンとプロ並です。取れません。絶対に無理です。しかし、2ndはひょいと撫でるだけのサーブです。こっちは思いっきり打ち込みます。2ndなら勝負になります。

 そんなこんなで、キープキープで3-3。このアメリカ人。メチャメチャ良い人。こっちが綺麗なサーブ&ボレーを決めると、その都度「グッショット!、エクセレント!、ビューティーフル!、ラブリー!、マーベラス!」などなど、いろんな言葉で褒めてくれます。なかなか、英語で褒めてもらう機会がないので照れくさくなりました。応援番長とはえらい違いだ!

 相手はサーブの調子が上がってきました。1stが入りだしました。このアメリカ人は思いっきりがいい。こっちも負けずに覚えたてのマーベラスなどを使って相手をリスペクトします(照れながら)。相手は更に気分を良くし、このセット3-6で持っていかれました。

 2セット目に入ると、こっちはもう足(体力)がありません。ダブルスで1時間以上スマッシュを打ち続けていたので足にきました。相手もサーブがドンドン入りだし手がつけれません。1-6。完敗です。

 表エースも負けて、団体では1-4となり、今回も負け。

 トータルで9部では4戦全敗と不甲斐ない結果となりました。

 でも、この日は収穫がたくさんありました。
 ダブルスではメンタルの強化と経験が出来たし、シングルスでは体力不足が認識できたし・・・。英語も覚えた。(笑)

 反省会ではみんなで応援番長ネタで盛り上がりました。(笑)

今回はこれで終わり。