大藪春彦『野獣死すべし復讐編』新潮社

前回紹介したやつと、一冊の本になってると思います。
前以上にハードな内容です。
主人公、伊達が殺した人数26人以上。
直接殺したのは、市村、貴美子、古沢、用心棒、まきこ、そしてやっぱり現金輸送車の3人。
タクシー運転手。矢島、門衛2人、守衛とその部下、島本、佐和子、晶子。
そして多くの警官です。
間接的には、水野、山下、4人のヤクザ、タクシー運転手、雅之、典子、町田。そして銀行客多数。
奪ったお金、2000万+1000万+8200万+5000万(追悼金)+10億円くらい。
そして、つかまらない。のか、死んだのか微妙な終り方。
オイオイってところを1部抜粋。
>闇の中に煙を吹きつけた邦彦は火のついたタバコを宙の中に動かした。
>ボウッとオレンジ色に光る火口は弧を描き、直線となって闇を切断し、
>円形をなして流れ縦横無尽にひらめいた。
>「I can give you nothing but love」
>典子が声をだして闇にかかれた火文字を読んだ。

当時はこの小説に憧れて、犯罪を犯した少年がいたらしいので、
伊達邦彦はかっこよく書かれてるんだと思いますが、
今の時代に読むと、コメディだと思う。




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