Vol.14: Trainer's Kit
自分が Freshman でアスレチックトレーニングプログラムのセレクションに必要な見学実習をしている時にいつも憧れて見ていたのは、学生トレーナーたちが着ている“Athletic Training のロゴが刺繍してあるユニフォーム”ではなく、彼らが持ち歩いている“Trainer’s Kit” だった。
「あぁー、カッコイイ」
そんな眼差しで彼らを見つめ、と同時に「一体、あのバッグの中には何が詰まっているのだろうか?」と疑問に思う事も少なくはなかった。
英語がろくに話せなかった Freshman 当時の自分には、容易く質問する勇気がなかったので何も分からずじまいで終わってしまったのだが、プログラムに入った Sophomore 時からはやっとその中身を見る事が出来るようになった。
これが現在うちの大学で使用しているトレーナーキット内に入っている中身のリスト表である。
うちの大学では、Junior/Senior から各学期毎に1つのスポーツを専門に担当し、それぞれに専用の赤いトレーナーキットが与えられる。 そして中身の整理、道具・用品の補充等は全てその学生トレーナーが責任をもって行い、そのキットを管理することとなっている。
去年担当したフットボールでは、このトレーナーキットの他にもたくさんの道具・用品が詰まった2つの大型トランクがあり、それを4人の学生トレーナー、大学院生アシスタント(GA)、ヘッドアスレチックトレーナー全員で共用していたので、自分一人だけの所有物とは感じなかった。
しかしその後のベースボール担当、そして現在のサッカー担当では“自分専用のトレーナーキット”として持ち歩き、使用している。
練習前そして試合前には必ず中身の点検・補充を行い、出来る限りきれいに整頓している。
自分の住んでいるアパートの部屋の中とはえらい違いである。
さて今年度のうちの大学内の GA、なんと全員が自分専用のトレーナーキットを持っているのである。 過去の GA たちもそれぞれ専用のキットを持っていたかもしれないが、自分は一度も見たことがなかった。
今回2人の GA のトレーナーキットを見る機会があり、その中身を色々と見物させてもらう。いくらうちの大学で GA をしているとはいえ、彼女らの学部でのアスレチックトレーナー教育は他の大学からである。 そして2人とも学部卒業後は数年間ほど外でトレーナー経験があるので、その経験から身に付けた“商売道具”も少々違うものが入っていた。
さらに「ただ何でも詰め込めばいい」という考え方ではなく、本当に彼女らのキットは機能的でかつ最小限に中身が整理されてあり、現在自分の使用するものが非常に重く感じられるばかりであった。
今は学生トレーナーの身で大学のキットを使わせてもらっているが、将来 NATABOC の試験に合格した時は、自分自身へのご褒美として、本当の意味での“自分専用のトレーナーキット”を購入しようと思う。
(Sunday,October 28,2001)