Vol.19: CPR/First Aid



去年12月に CPR と AED を、そして今年の6月に First Aid の資格再更新を行った。
現在、自分が所有している Healthcare Provider(CPR/AED)は、American Heart Association が発行しているもので、有効期間は2年間。
一方、First Aid の方は American Safety & Health Institute が発行し、有効期間は3年間である。

今回初めての再更新は、大学の学期期間外ということで、共に近くのEmergency Medical Service Center で講習会を受けた。
Healthcare Provider の講習会は、講義や実技がもの凄く復習となったのに比べ、First Aid の方はもの凄く眠たい講習会だった、、、

さて、ATC だけに限らず、アメリカでは AT program に入る前、又は入った後の学生トレーナー達にも CPR/First Aid(EMT)の資格が要求されている。
しかし、日本の学生トレーナー達はどうなのだろうか?
日本のアスレチックトレーナーたちは、様々な医療又は体育関係の資格を持ち、教育的バックグランドも人それぞれである。
自分がここで一番気になっているのは、十分な知識を持った指導者すらいなく、単独で活動している学生トレーナーについてである。
テーピングやマッサージなどは熱心に勉強していると考えられるのだが、CPR/First Aid に関してはどうなのだろうか?
(自分は CPR/First Aid の資格は持っていても、インストラクターの資格は持っていない。 だから、ここではその手順などは一切紹介しない。)

何故今回のようなコラムを書いたかと言えば、我々アスレチックトレーナーの仕事は、極端な言い方かもしれないが“死”と隣合わせだからである。

『アスレチックトレーナーになるためには、どのような勉強をすればよいのですか?』という質問をよく受けるが、「解剖学・生理学などの基礎学習をはじめ、スポーツ栄養学・怪我の評価方法などの専門学習だけでなく、CPR や First Aid の学習も十分に行って欲しい」と言っている。
特に高校生で、しかも単独で活動している学生トレーナーには“法律”の煩わしさを理解していないと思うので、ここで強く強調して言いたい。
日本での講習会の参加費用は少々高いものかもしれないが、必要最低限の医療資格であるし、自分自身を“法”から守るためにも是非取得して欲しい。
CPR や First Aid はただ単に運動選手のためだけのものではなく、子供から高齢者の人まで広く利用出来る資格である。
電車の中、あるいは買い物中に『万が一の場合』が起こっても、資格をもったあなたがその人の命を救える可能性が高くなるのである。

特に、その『万が一の場合』があなたの身内に起こった場合、一番頼りになるのは“あなた自信”であるはずなのだから。


(Tuseday,July 01,2002)