Vol.21: Responsibilities



多分どの大学でもプレシーズンキャンプが行われ、選手達だけでなく、アスレチックトレーナー達にとっても大変な時期だと思う。
ただでさえ忙しいのに、1日2回(多い所では3回)も練習があり、選手達は疲れが抜けぬまま更に練習の毎日が続くので、一年の中で最も怪我の多い時期だとも思う。
それから高校を卒業したばかりの Freshman 達は、我々トレーナーを例年通りに“ガクッ”と呆れさせてくれる。

『朝食はちゃんと食べて来たぁ?』
『うんにゃ。』
『キャンプ前にちゃんとトレーニングして来たぁ?』
『うんにゃ』
『練習前とか練習中はちゃんと水飲みよるとぉ?』
『うんにゃ』
『、、、』
自分だけでないはず、こんな経験をしているのは。

さて、今の時期には“PPE(Preparticipation Physical Examination)”が必ず行われているはず。
大学によって PPE の日程は違うと思うが、大抵はキャンプ開始の前日に行われていると思う。
自分も先週、実習先の大学で Football・Cross Country・Field Hockey の PPE を行った。(今週は、Golf・Tennisを行わなければならない。)

スポーツの種目やチームの人数で、PPE の内容やアスレチックトレーナーの担当する役割も様々だと思う。 しかし、基本的にはアスレチックトレーナー達(特に学生トレーナー達)は、“受け付けで参加者・名簿の確認”や“血圧・脈拍測定”などが中心だと思う。自分も学部生の時はそうだった。
だが、今年の自分の経験は今までのとは違った。
もちろん血圧・脈拍の測定も行うのだが、Cross Country と Field Hockey の PPEでは選手と一対一で話しを行い、Health history from などの結果から『この選手は医師にチェックしてもらう必要がある』と“Refer” 出来るようになった点である。
ATS の時は、血圧などで異常な測定値が出たら、まず Head Athletic Trainer などの ATC に報告する手順から入っていっていたのが、今回からはいきなり選手を医師に照会させる事が出来るようになったのである。
『あぁ、自分は本当に ATC なんだなぁー』と実感させられた仕事内容だった。

しかし、だからと言って何でもかんでも凄いという意味ではない。
まだまだ分からない事がたくさんあるし、勉強不足と感じる事も頻繁にある。
にもかかわらず、現在の実習先では本当にいろんな事を頼まれているし、やらせてもらっている。
ATS の時のような活動制限はなくなり動きが良くなったものの、同時に ATC としてもの凄い責任を受け取ったような感じがする。
“選手達に対する責任”と今一緒に働いている“ATS に対する責任”の両方が常に頭の中にある。
『しっかりしなければ』という気持ちが日に日に強くなっていっている。

しかし、天気が良い日はやっぱりボケボケと雲を眺めてしまっている。
責任感は常に感じていたいが、そんなに肩に力を入れず“好きでやっている”という気持ちは、今後も大切にしていこうと思う。


(Sunday,August 18,2002)