Vol.30: Two Years Ago



実は、アメリカに来て Cal U でベースボールを担当する前までは、自分は“野球”というスポーツが大苦手だった...

ここに簡単に書けないくらいたくさんの理由がある。
ただその中のいくつかはしょうもない偏見的な理由である。
とりあえず、その何個かを書いてみようと思う。

自分がまだ小学校だった頃、見たいテレビ番組が『○○の放送時間ですが、同点のため、このまま野球放送を延長させていただきます』という理不尽な理由で見れなかったから。
それから、“野球放送”と言ってもたった一球団の試合しか見られなかったから。(冗談抜きに、『パ・リーグ』があるのも知らなかったし、全体で12球団チームがあるっというのも、テレビゲームの野球をするまで知らなかったのである。)

その当時、実家はまだテレビが一台しかなく、当然一番偉い父親がチャンネルの選択権を持っており、自分は仕方なしにそのまま野球を見ていた。
そして九回あたりで、いざ試合の流れが変わりそうだったり、得点の場面にもかかわらず、『試合の途中ですが、放送時間に限りがでてきました。あと5分ほどで放送を終了させていただきます。』
『何コレ?なら放送の延長なんかすんな!!!』と一人勝手に怒っていたのを今でもよく覚えている。

それから、これは自分が“剣道”をしていたからその影響だと思うのだが、『人が真剣勝負しよっとけ、何でこげん応援のやかましかと?うるさかだけやん!』と常に感じていた。
正直、自分的にはあの太鼓やそのほかの楽器の音が目障りでしょうがなかった。
(実際、去年日本に帰った時も日本のプロ野球放送は5分間も見ていない。)

そんな子供じみた理由で野球というスポーツには意識的に抵抗を感じていた。

しかし、Cal U の野球部で仕事をして180度も考え方が変わった。
毎日毎日、コーチも含めたチーム全体で冗談を競い合い、試合の時にはみんなで必死になって勝ちを求めていった。
自分もただ単に学生トレーナーとして時間を過ごしていたのではなく、一緒に打撃投手として練習に参加したりしていた。
本当に『チームの一員』が感じられた時間だった。
あの体験のおかげで、野球には少々興味を持つようになった。

数日前からここ DePauw の野球部で働いている。
本当は自分の担当スポーツではないのでが、まだバスケットボールシーズン中なので、担当の AT の代理として仕事をしている。
トライアウトがない D3 ならではの部員数‐約40名ほどを相手に仕事している。
まだ数回だが練習を見て思う事、『Cal ん時と違って、みんな黙々と黙って練習しよるやん。でもなぁ...』と。
彼らとは約一ヶ月間ぐらいの付き合いだが、今後どうなっていくのだろうか?

野球というスポーツに関して、今でも自分の中でいろいろと考えるモノがある。
ただ“2年前の経験”はいつまでも残しておきたい思い出の一つである。


(Saturday,February 01,2003)