第11回:「思い出の曲」



日本にいた頃は流行の曲をダビングし、その編集したテープをよく聞いていた。 しかしアメリカに来て以来、よくラジオで音楽を聞いている。
日本のラジオ局では“ホストのトーク”ばかりが目立つのに対して、アメリカではほとんど“歌”が流れている。 だから CD などを買わずに、その時の流行の曲を聞き続けることが出来る。 それからインターネットの進化により、コンピューターをとうしても音楽が聞けるようになった。

スピーカーをお持ちで、今この文章をお読みになっている方は、“ある曲”が流れていると思う。
これはラジオでもたまに流れる曲で、この音楽を聞くたびに私はいつも“ある事”を思い出す、、、

1997年の5月下旬、私はアメリカに来た。
現在勉強しているペンシルバニア州が最初に来た土地ではなく、初めの一年間は西部のワシントン州にいた。
私は Washington State University の語学学校で約半年間、そして WSU がある Pullman でアメリカ一年目を終えた。
語学学校内での勉強は大嫌いだったが、友達にはとても恵まれ、私はよくバカなことばかりしていたと思う。そして日本人留学生たちと一緒に遊ぶことはあっても、飲み会となると決まって私の周りにはアメリカ人ばかりが集まっていたことを覚えている。
英語でのコミュニケーションに苦労は絶えなかったが、この時ほど「酔っ払い者に国境はない」と強く感じたことはなく、今でも変わらずよくアメリカ人と一緒に飲んでいる。
そんなバカな経験ばかりだけではなく、“この曲”は Pullman の光景一つ一つをも鮮やかに思い出させてくれる。 大きな大学が位置しながらも、周りには何もない田舎風景が本当に大好きだった。 その中でも特に Orton Hall から見た夕焼けは、今でもはっきりと記憶に残っている。
このように Puff Daddy & Faith Evans の「I'll Be Missing You」が流れてくると、自然にワシントン州での様々な思い出が頭の中に浮かんでくる。

現在もいろいろと流行の音楽を聞いているが、いつの日かきっとそれらが“思い出の曲”になることは間違いないだろう。
そして、それらの音楽が私の経験した過去の日々を思い出させてくれるのだろう、、、


あとがき:
今回のコラム掲載に関して、事前に“音楽の著作権問題”というものを色々と調べました。
たとえ販売や利益を目的としない個人的な内容であっても、このような公の場で使用する事は法律に違反します。
そこで今回の曲は MIDI で編曲されたものでしたが、“著作権”に反する事なので使用を断念しました。
どうかその事をご了承ください。


(Sunday,July 22,2001)