第15回:「“i ”の世界」



x2 = a

ある実数 x を2乗すれば、a は必ず“正の数”である。
例えば、12 = 1あるいは (-1)2 = 1というように。

それでは、下の数式はどう説明される?

x2 = -1

高校数学を学んだ者であれば、その解答は直ぐに出てくるはず。

x = i ”つまり“i2 = -1 ”であると。

だが、この“虚数 (i)”に私はどうしても疑問を感じてならない。
「“i”は“正の数”か? それとも“負の数”か?」
x2 = -1 を定義させるために“x = i”と仮定した。 しかし“i”は存在しない数字 ?」
うーん、不思議不思議、、、

この“虚数 (i)”は数学の世界だけのもので、現実世界で生活する我々には全く無関係なものである。
極端に言えば我々に必要なものは、足し算・引き算・掛け算・割り算、そして簡単な一次方程式であって、それらさえ理解していれば不自由のない日常生活が過ごせるはずである。
「“x = i ”あぁ、そんなもん学校の試験勉強に必要だったから暗記しただけであって、既に忘れてしまっているよ」とそう言う人が実際多いはずではないだろうか?
確かにそんな“i”の定義についてはどうでもいいのである。
私が“i”を利用してここで書きたいことは、「現実社会にも、ある“i”が存在している」ということである。

“現実社会の‘i’”
それは何だろうか?

“現実社会の‘i’”
それは“神”の存在である。

世の中の物事はいろんな面において“神”を理論に説明されることも少なくはない。
特に自然の法則や原理は「実は“神”によって定められている」と考えている人々もいるはず。
だが、私にはどうしてもこの“神”の存在が信じれない。
事実、ある人と話をすると決まって「きんじ、どうしてお前は神様を信じない。何故だ?」とよく問われる。
私個人としては宗教の世界を否定・批判をするつもりは全くない。 人が「信じる」「信じない」はその人の勝手だと思う。
しかし、そのある人がどうしてもこの私に“神”の存在を教え、信じ込まさせようといつも説明してくることが納得できない。
宗教自体に不満はなくとも、その教えをこの私に押し付ける人達は正直言って苦手である。
そして「もし“神”というものがこの世に存在するのならば、それは数学の世界の“i”と同じようなものではないか?」と何かを関連付けさせられて仕方がない。

i ”の世界。
それは人間が自らの手で作り出した世界であり、その中の存在も人間が自ら定義付けしたものである。
しかし、その世界の中にある存在価値は絶対評価することの出来ない不思議かつ矛盾したものでもないだろうか、、、

後書き:
今回宗教の話に触れましたが、個人的には私はどんな人とも宗教論やそれらに関係することを論議することは避けています。 なので、どうかそのことをご了承ください。

虚数 (i)の裏話:
専門家の数学者によると「虚数 (i)のi乗は、オイラーの公式(e = cosθ + isinθ)により、その値は“正の無理数”」だそうです。
それから、「虚数 (i)は“量子力学の波動関数”や“宇宙の誕生”の計算にも関係している」そうです。


(Monday,December 24,2001)