第17回:「裏情報」



「“白色の背景”に“白色の文字”をつかってコラムを書く。
マウスで ハイライトをつくり文字を浮かび上がらせ、そしてやっとこの文章が読める。」

こんな小細工ではなく、本当はもっと手の込んだやり方で今回のコラムを書こうと考えていた。 今までに読み手が経験した事のないようなトリックで文章を書こうと考えていた。
何故?
それはこのタイトルを見れば理解できること、、、

この世の中には、知られてはいけない事がある。
そして、知ってはいけない事も同時にある。
だが人間には“秘密を知りたい”という本能的な好奇心があり、その好奇心を様々な方法を用いて満たそうとする人間がいる。 そして自己の好奇心を満たすだけなら良いものの、大抵次に行われる事はその秘密の暴露である。
その暴露された秘密は“裏情報”として他人に伝えられていくのだが、その内容はどれも凄いものばかりである。
なぜなら、犯罪あるいは不正な事を公開しているから。
“裏情報”にモラルなど一切ない。
個人の情報はもちろん、違法ドラッグの作製法、詐欺商法の実践法、さらには自殺・殺人のやり方まで丁寧に説明してある。
何処から手に入れたのか分からない無残な写真を公開しているかと思えば、国家レベルの機密文章のコピーを公開している情報も存在している。
情報の全ては決して表に出てはいけないものばかり。
正義感や責任感、そんな奇麗ごとは全く関係ない。
“自己の好奇心的欲求を満たし、かつ利益となるものは犯罪であろうが不正であろうが何でもアリ”
そんな悪定義のもと、一般常識の盲点を突いた情報がこの世の中には存在している。

誉めてはいけないと分かっている。 だが、裏情報を作る人間たちの“知恵”にはある意味素晴らしさを感じる。
誰も気付かない視点から物事を見つめ、世間の常識にとらわれない自由な発想。 巧みな情報を能率良く活用出来る柔軟性、そして冷静な行動力。
ここから裏の世界で生きていくことがどんなに大変であるか想像出来ない事もない。 もし表の世界で彼らが持っている能力と知識、そして知恵を発揮したら、物凄い社会が出来上がると感じるのは私一人だけなのだろうか?
しかし、実際はもちろんそれが不可能な事であると十分に理解もしている。
なぜなら、“裏情報”は所詮“裏の世界”だけのものであり、“表の世界”では絶対に歓迎されない情報なのだがら、、、


(Wednesday,January 09,2002)