3月日誌

『NCAA Division III Championship AT裏話』
『世の中、ほんて狭かとばいなぁ』と久しぶりに思わさせられた体験を少々。

最終日にある二人のATCと会った。

まず1人目は、イリノイ州のある大学院から手伝いに来た大学院生。
話しをしてみたところ、彼はISUにいる自分のクラスメートとUndergraduate student時代、ルームメート同士だったとか。

2人目は、ある大学のアシスタントAT。
その人、DePauwで働くアシスタントATがUndergraduate studentだった頃の先生。
さらに驚くべき事に、その人、うちのISUの学部長の大学院生時代のクラスメートであったと。
ISUの卒業生とよく試合とかで会ったりするが、この時は本当に『ひょえー』だった。

付け加えの付け加え。
最終日の午前中に室内陸上競技場に隣接したトレーメントエリアで、1人の学生トレーナーが選手と連れてやって来た。
話しをしてみると、彼、まだSophomoreであるとの事。
それなのに、選手のふくらはぎをマッサージしていた。
ナショナルレベルの大会なのに、ATCではなくATS。
正式なユニフォームではなく、ズボンから完全にはみ出ているT-シャツ。
『おそるべし、○○大学』
(ちなみに、彼の大学はインターンシップ制度のAT教育。現在CAAHEPに申請中とか。しかし2004年までにCAAHEPに認定されるかどうか、彼自身よく分かっていなかった。)

本当にいろんな“アスレチックトレーナー”と会いました。

(March 17, 2003)

『NCAA Division III Championship 最終日』
まさか、この日もこんなに暇だとは思わなかった...

この日の午前中は、“Medical Station"と呼ばれる、室内陸上競技場の隣にある室内テニスコート内に設置された簡易アスレチックトレーニングスペースでの仕事。
が、しかし何にもやる事なし。
とりあえず、適当に時間を過ごした。

昼からはまたStadium ATRで仕事。
ここでも相変わらずやる事なし...
何人かトリートメントを受けに来るが、ほとんどがアイシングやヒートパックの使用のみ。
手間も苦労もかからない時間だった。

特に凄い経験をしたのではないので、今回の仕事についてはこれで終わり。

(March 17, 2003)

『NCAA Division III Championship 初日』
昨日のPre-championship dayでは暇だったが、まさかChampionship当日もこんなに暇だとは思わなかった...

午前中はISUで大学院のクラスを受け、その後は図書館で修士論文と格闘。
そして、午後3時から仕事を開始した。

『競技前で結構、選手のおるっちゃろうか?』などと考えながら担当場所のStadium ATRに入ると... 
1人しかトリートメントを受けていなかった... 
あっ、そう言えば、他にもうちの野球部の選手が1人とトリートメントを受けていた。
本当に気が抜けるような仕事場だった。

まぁ、選手たちはこの日のために体調を整えてきたはずだし、最低限必要なヒートパックは競技会場に置いてある。
さらに、そこでもスタッフのATCやATS達が働いているので、自分の仕事は普段と変わらない内容だった。
“NCAA Championship"にもかかわらず、途中でソフトボール部の子の練習前のトリートメントを手伝いながら、ボケボケと仕事した。

Stadium ATRで今日働いたスタッフは、自分を含めた2人のATCと2人のATS。
あまりにも暇だったので、2人のATS達は宿題などをやっていた。
自分の方は、もう1人のATC(外部から手伝い)の人と気楽に世間話しをしていた。
その人はATC暦10年で、そのうちの9年間はDivision I レベルの大学、そして今年からクリニックで働き始めたとの事。
もちろんお互い初めて会うのだが、いろいろと話をした。
特に仕事に関する内容だったが、結構ためになる話しが聞けてよかった。

その手伝いに来てくれたATCの人は、契約時間をちょっと過ぎた午後7時に帰っていった。
『また、さらに暇になる...』と考えていたところに、ソフトボール部の練習からヘッドATが帰ってきた。
そこでまた2人でボケボケと話をしていた。
もちろん就職の話しだが...

今回のChampionship、DePauw Universityがホスト校で、ヘッドATが何でも仕切るのかと思ったら、Track & Fieldチームの担当であるアシスタントATが、NCAAに頼むアスレチック備品から当日の仕事内容まで全て管理している。
だから、結構ヘッドATも気楽に仕事しているように思えた。

明日がいよいよ最終日。
自分は朝9時から午後6時半までの勤務スケジュール。
さて、一体何人選手たちが来るのだろうか?

(March 14, 2003)

『NCAA Division III Championship』
NCAA Division III Indoor Track & Field Championship が明日14日から明後日の15日まで、実習先の DePauw University で開催される。
自分ももちろん働くのだが、自分の担当は会場場所の Indoor Track Field から少し離れた Stadium ATR でトリートメントが必要な選手のサポート。

会場内には、一応5つのトリートメントテーブル、ヒートパック、それからアイスが用意されている。
自分の所では、特に電気療法や超音波治療法を行うようになっている。

残念ながら、今回のはあまり競技を見られるような仕事内容・場所ではないが、仕方ない。
でも、たった1年間の大学院生活で2度の NCAA Championship が経験出来るだけでも幸せ者だと思う。

(March 13, 2003)

『結構、みんな苦労してます』
今日、あるクラスメートから実習先での様子を聞いた。

彼はある近郊の高校で1人で働いているのだが、その実習先での話が凄かった。
まず、コーチ達からは全く相手にされてない。特に昨シーズンのフットボールでは、ATの彼ではなく、ヘッドコーチが選手のテーピングを行ったとか。
それから、彼の車には髭剃りで使うシェービングクリームがかけられていたりとか。
他にもまだまだあるらしいが...

勘違いされないように書いておくが、彼は怠慢な性格ではないし、知識やこれまでのATとしての経験も自分よりしっかりしたものを持っておる。
クラスでも人気者である。
そんな彼が『ほんて、ようそげん場所で働けるなぁ?』と驚くくらい環境の悪い所で実習しているのである。
自分だったら絶対にキレながら働いているだろうし、まずその高校に行かないと思う。
『まだまだ俺ん実習先ん方は良か方ったい』と本当に感じた。

ここ最近、日本では例年通りに『アスレチックトレーナーになりたいんです!!! 選手のために頑張りたいんです!!!』と張り切っている人たちが増えてきている。
そんな人達に自分があえて一言アドバイスするとすれば、『ATを希望する前に、まず「ATとはどんな人」で、「その仕事内容がどんなものか」理解してその道を選んだ方が良いと思います』
あなたが考えているほど、そんな“カッコイイ仕事内容”ではないです。
それから、選手やコーチみたいに“花”はありません。

一方で、よくお世話になっている日本人ATCの方からのメールを読むたんびに、『凄かなぁ、ほんて好きで仕事しよるとばいなぁ』と考え直してしまう...

(March 12, 2003)

『無題』
ここ数日間の間で、もの凄く仕事している事がイヤになってきている。
仕方なしで仕事している状態。
はっきり言えば、不満タラタラ。

『何でこげんなったとかなぁ?』といろいろと考えてばかり...

今の実習先で働くようになった最初の方でも、不満と言うか納得のいかない事はあったのだが、仕事に行く前のドライブ中に気持ちを“ポジティブ”に切り替える努力をして、仕事場に着いた時には「よし、頑張ろう!!!」という気持ちになっていた。
しかし、現在では「早う卒業したか。早うこん実習ば終わらせたか」と強く思うようになっている...
正直言って、ヤル気が全然出てこない...

自分自身にも原因があるのは分かっている。
「ただ、何でこげん不愉快な思いばしてまで一生懸命する必要んあるっちゃろうか?」と悩んでしまう。

それでも、ただ一つだけ。
黙々と治療に取り組んでいる選手と話している時は『何とかしてあげたい』と思うし、自分の中でちょっとしたポジティブな気持ちの変化が感じられる。

この仕事は、本当は好きだと思う。
ただ今は自分の思い通りに活動出来ないからイライラしているのだと思う。
アスレチックトレーニングではないが、今は“我慢”ば学びよるちゃろうな...

(March 06, 2003)

『DePauw の Junior & Senior ATS 達へ』
どうして、あなた達は“学ぼう”という気持ちがないのでしょうか?

どうして、あなた達はそんなに自分勝手なのでしょうか?

『自分は出来る!!!』と人前で偉そうにしていたり、あえてこっちにまで挑戦する態度を見せ付けていますが、自分は全然相手にしていません。
何故なら、少なくとも自分の方があなた達よりも実力が上ですから。

“語学力”なら確かにダメでしょう。
しかし、あなた達の日本語よりも、自分は英語が上手に話せます。
というより、あなた達は『自分達が一番』と自信過剰過ぎです。

正直、こんな典型的なアメリカ人を相手にしていると疲れが倍になって困ります。

(March 03, 2003)

『ATについて考える』
2月28日の労働時間:午後2時から午後10時までの8時間。
3月1日の労働時間:午前7時から午後8時までの13時間。
両日の仕事内容:テニスの試合。

基本的に自分の仕事スケジュールは、日曜日が休みとなっている。しかし、大学院のクラスや長距離運転の疲れを考えてくれて、ヘッドATが時々平日にも休みをくれる。だが、「毎週または月○○時間労働契約」みたいなものがあるらしく、週末などにどっと労働時間が増えてくる...

秋学期のFall season sport は、コンタクトスポーツが多いので、怪我についていろいろと勉強出来た。
Winter season sport は、バスケをちょこちょこと手伝ったぐらい。
そして、今のSpring season sport は、うーん、正直言ってストレスが溜まる一方。

『お前ら、高校生以下』と言いたくなるくらい、怪我に対する考え方が乏しい。
こっちが教えてあげようにも、コミュニケーションなんてとれていないし、信頼関係なんて一切ない。
本当に、『ATって一体何者?』と悩ませられる。
「ATと話せば何とかしてくれる」とか「テーピングすれば怪我が治る」とか、Academic level で結構知名度がある大学の学生にしては、恥ずかしいほど自分のカラダを大切にしていない。
怪我をした直後に、「Heatばしてよかと?」と聞かれた時には呆れて物も言えない。それが何回も経験ある...

それから本来、自分の担当ではないが、あまりにもテーピングを必要としている選手が多く、学生トレーナーたちの巻き方があまりにも遅いので、『そげん待つとやったら、俺が巻いてやろうか?』と言ったら、『私“Picky”だから』と言う。
『お前はそげん凄か選手やとや!?』と驚く。しかし、なんてない。そんなヘタクソなフォームで練習していても記録が伸びるどころか、怪我が直るとは全く思えない。

ATの仕事内容を“美化”した事だけここに書くつもりはない。
これも“ある現実的な仕事内容の一つ”である。
『選手のために何とかしたい』と思って、ATCまたはATになろうと頑張っている学生達がいると思う。
しかしそんな強い情熱とは裏腹に、『ATってテーピングさえ出来ればよかとさ。水さえ準備してくれればよかとさ』という考えしかもっていないコーチや選手たちがいる事も忘れないように。

我慢しようにももう限界にきているくらい、イライラが溜まってきている。

まだまだこんな内容の話しは大した事はない。しかし、こんな不満ばかり書いても読んでいる人たちに自分の今の感情がそのまま伝わりそうなので、止めておく。

(March 02, 2003)

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