あとがき
5月15日をもって仕事が終了した。
『何から書けば良いのだろうか?』、『何をココに書いて良いのだろうか?』と考えてしまうくらい様々な経験をした。
自分の今の気持ちと、公開出来る範囲内でここに残しておこうと思う。
まず最初に、『“ATC”だから、何?』と思う。
ISUで大学院のクラスを受けながらDePauwでGAとして働いて、自分は短期間でしかも同時に2つの異なるCAAHEP認定校のATプログラムを体験した。
その結果、自分の中でゴチャゴチャと迷いが生じた。
正直、実習前は自分のレベルに自信があったし、“ATC”になった事でバリバリ仕事がこなせるはずだと思っていた。
しかしこの約10ヶ月間は、迷いに迷い続けた毎日だった。
加えて、クラスメートを含めた他のATC達と一緒に働いて“仕事内容・レベルの差”を身をもって実感した。
次に、『治療よりも、コミュニケーションが大事』だと再確認した。
Cal Uで働いていた時と比べて、DePauwでは本当にModalityがなかった。
リハビリ道具に関しても、同様。
しかし一番の問題点は、“コミュニケーション不足”
自分は昼からしか実習先にはいなく、選手達は大学の授業のため練習開始直前までATRには来れなかった。だから、選手たちと接する時間が極端に少なかった。
さらに春学期の最初の頃は、自分の仕事時間・担当スポーツが毎日違っていたため、どんなに頑張っても手ごたえを感じる事は決してなかった。
例えば、怪我した選手のFollow upをしようにも、翌日は違うスポーツでしかも違う時間帯なのでその選手と会う事が出来なかったし、数日後に会って話をすれば『あぁ、○○と話したから、もういい』と、どうでもいい感じで話してくる。
正直、時間と共にやる気が反比例して、試合に勝とうが負けようが何も感じる事がなくなってきた。最初の方はもの凄く罪悪感を感じていたが、後の方ではそんな事どうでもよくなってきた。
コーチや選手たちも、自分の存在は別にどうでもよかったはず。何故なら他にフルタイムで働いていて常に大学にいるATC達や普段から身近に接しているDePauwの学生トレーナー達がいるのだから。
(自分だけでなく、このように似た経験をしているGA達も多分いるのではなかろうか?)
「自分もチームの一員」
残念ながら、一度もそう感じた事はなかった...
DePauwのATプログラムが悪いとは全く思わない。
ただ、自分にはいろいろと考えさせれてた実習地だったと思う。
これも「あるATの一面」だと気付かさせられた。
もしCal Uの時だけの経験で考え方や視野で固め、このまま突き進んでいればいつかきっと悩むはずに違いない。
それが大学院に進学した事によって、早く体験出来たのだと思う。
良くも悪くも、いろんな経験を出来た事がプラスだったと信じたい。
これまでの経験を今後に生かして生きたいと思う。
最後に一つだけ。
本当に長距離通勤は辛かった。
毎日往復約2時間(約120 km)の運転。
いくらドライブが好きな自分でも、これはさすがにこたえた。
今だから書けるが、帰りのドライブで何度居眠り運転した事か...
どんなに気合いを入れても瞼が下がってきて、首がカクン・カクン。
付け加えて、運転が下手くそなアメリカ人に出会う度に、その日の疲れは倍になった。
「この長距離運転で無事故・無違反は、AT実習以上に頑張ったばい」と自分自身で自分を褒めたいと思う。
(Saturday, May 17, 2003)