7月10日(キャンプ二日目)
朝から薄暗い雲に覆われ、湿度もかなり高かった。 風が生ぬるい。
7:40am。
「7:30am にグランドに来てくれ」と昨日コーチに言われたのだが、見事に遅れる。 「しまった、遅刻だ」と慌ててグランドに行ったものの、そこにコーチはおろか誰一人見当たらなかった。
さらに8:30am から始まる練習時間も予定どうりに始まっていない。
1:20pm。
午後の練習のためにグランド入り。 だが、練習は既に始まっていた。
選手に後で聞いたところ 1:00pm から始まっているとのこと。
私は、午前中の練習の終わりにアシスタントコーチから「1:30pm」と聞いていたのだが、、、。
“アメリカの時間”というものは、一体誰の時計で確認すればよいのだろうか?
午前中はなんとか持ち堪えることができたのだが、午後からは途中雨のために練習が中断した。 朝の天気から予想された“やはり”だった。
午後の練習が終わりに近づいていた頃のクールダウンのランニング中に一人、「右足を捻った」と言ってきた。 ランニング自体私は見ていたので、その子が足を捻った瞬間も見ている。 そして、案の定トレーナーである私のところにやって来る。
私はその子の方に駆け寄らず、その場で彼を待っていた。
なぜなら、彼は自分で歩くことが出来ていたから。 捻った足は多少びっこをひいているが、痛々しくは全く見えない。 だから「この怪我は大したことない」とまず仮定した。
そして、彼が私の方に向って来る時に彼の歩行動作を注意しながら観察してみる。 びっこはしているが、痛みによる極端な歩行動作の変化は見られない。
早速ベンチで怪我の評価に入る。
怪我の現場自体、この目で見ていたので問診は簡単に終わる。
次に両方のスパイク・靴下を脱がせ、怪我をしていない足と比較をしながら怪我の部位の視診。 外見的な違いは全く見られない。 腫れてもいなければ、内出血を起こしているような皮膚の色の変化も見られない。
次に触診。 ATF ligament(Anterior Talofibular ligament、前距腓靭帯)あたりが痛いと予想どうりの返事。
ポイント)一般的に足首の捻挫の場合、骨や靭帯の構造上、足首は「内捻り」が多い。 そして足首の外側を形成する3つの靭帯の中で、この ATF ligement が「内捻り」ではまず最初にダメージを受ける。
さて、痛いと言っても涙は見られない。 当然であろう、ちゃちな怪我だから。 だが、とりあえず他に問題はないか怪我の評価は続けてみる。
異常全くなし。
怪我の処置法として、ベンチでの休憩と“今日は忘れなかった”アイスバッグでアイシングさせる。 (予想どうり彼の怪我は大したことがなく、翌日の練習では全力で走っていた。)
練習終了間際、滝のような雨が降ってきた。
グランドをランニングしていた選手たちが全員ベンチに入って来る。 そしてその時点で今日の練習終了。
選手のお迎いのバスが待っているのだが、ものすごい雨のためベンチからは一歩も出られない。
しかし、何故か一人だけうちのコーチが雨にうたれ、びしょ濡れになりながらも嬉しそうに“自分”にひたっていた。
うちのコーチはこんな“森田 健作”みたいな面がある。
3:30pm。
キャンプ二日目終了。
今日の教訓:
「アメリカの予定時間はよく分からない」