
群馬県JR吾妻線、長野原草津口から新潟県津南町に抜ける国道292〜405号線の
(405号線の20Kmは未開通)
野反湖−津南にアタックしました。
この20Kmの未開通部分には水平歩道と呼ばれ昭和20年頃
東電が切明発電所を建設した時にトロッコを通したほとんど水平な道があります。
我々はここを走ってみたかったのです。
CYCLE SPORTS 紙の1999,10月号の魚野川ロングダートの記事に魅せられました。
群馬県のJR吾妻線、長野原草津口駅まで輪行によりAM 7:50 分頃到着。
バイクを組み立て 8:20 分スタート。
スタート地点で、すでに海抜550mくらいである。
目標の野反湖まで 29km 標高差で 1000mくらいある。
約10km地点に道の駅六合があり小休止、そして水の補給。
この時点ですでにオーバーペースのため、私(OK)はちょっと足にきている。
少しづつリーダーとの距離が増えてきている。
ほとんど登りだ。1つ山を越えるとまたつぎの山が出てくる。野反湖はいつ見えるんだ。
何回か休憩をとりながら黙々とペダルを回した。
あと野反湖まで1Kmというところでリーダーが「腹がへってもうだめだ。」と倒れ込んだ。
ここで食事をとることにした。
食事を終えるとリーダーは復活。まもなく野反峠(野反湖)に到着。AM 11:00頃
海抜1500m附近にこんなきれいな湖があった。
附近にはキャンプ場やおみやげやさんもある。
ちょっと休憩しすぐにシングルトラックにはいる。
ハンノキ沢に着き昼飯。12:00頃
12:40頃、出発。何人かのハイカーと出会う。
この2〜3日、毎日、夕立があるという。
「どこまで行きますか?」という質問に
「切明までです。」とリーダーが答える。
(おいおい津南までだろう)
するとハイカーは地図を見て
「ここからだと歩きで約6時間かかり7時位に
なりますよ」
「自転車ならもう少し早く着くだろう」と
忠告してくれた。
我々は少しビビッた。
なぜならば8時に津南発の電車に乗らないと
どこかに宿泊しなければいけなかったからだ。
このペースでいけば完全に間に合わない。
とりあえず地蔵峠まで行き決行か戻るか決断する事にした。
地蔵峠に向かいバイクを押しながら登ると
(かなり斜度がありしかも滑りやすい)
急に夕立に襲われた。すごいどしゃ降りだ。
大きな木の下で雨宿りし、小雨になるとまた進む。
するとまたどしゃ降りと、いう繰り返し
靴も服もビショビショだ。
地蔵峠をすぎると道幅が狭くなってきた。(20〜30cm位)
おそらく我々が最近では初めて通ったと思われる。
クマザサで覆われほとんど地面は見えない。
しかも片側は崖である。
こんな道を1時間30分位バイクを押しながら進むと
海抜1800m附近で再び野反湖を見渡す事が出来た。
ここから少しずつ下りはじめイタドリ沢を渡る。
この沢はさっきの夕立のせいか水の量も勢いもあり
水に浸からず渡れそうにない。
しかたなしに水に浸かりながら渡る。
沢を渡りきるとまたしても延々と登りが続く。
道を間違えたのではと心配になる。
そろそろお待ちかねのシングルトラック下りの
タイトターンと思いながら
登りは続きとうとう1800m位まで登ってしまった。
やっと下りらしくなってきた頃にはもうへとへとだ。
私も多少のタイトターンは得意としていたもののさっきの夕立
のせいで路面はかなりスリッピー。
おまけにブレーキも濡れて全くといっていいほどきかない.
ほとんどお手上げで押しが多くなる。
リーダーの方は「下り命」というだけあってなんとか
下っている。が、後で聞いたところかなり
クラッシュしたそうだ。
いつもは楽しいはずのシングルトラック下りが
今日はいつになく辛く長く感じる。
あ〜、いつになったら渋沢ダム(次の目標地点)に着くのだろう?
どれくらい押しが続いただろうか。ようやく白い
ダムらしき物が見えてきた。
よし、やっと水平歩道だ。楽になれる。
水平歩道はその名の通りほとんど平らだ。我々もすいすいと距離が稼げた。
この分だとなんとか間に合いそうだ。水平歩道でまたハイカーに会った。
「切明にでる手前、下りが急で滑りやすいから気をつけて下さい。」
と忠告してもらった。行ってみると岩場でその岩が濡れていて大変滑りやすい。
とても危険だ。私はまたも押すはめになった。
なんとか5時すぎ頃に切明に着くことができた。ここからは津南までバスがでているらしい。
二人とも、もうバテバテだ。バスに乗ろう。近くの食堂に聞いてみた。
「津南行きのバスはまだありますか?」もう最終がでたらしい。
しかたなく国道405号を行く事にした。間に合うだろうか。
下りばかりかと思っていたが、案外昇りもある。もうへとへとで昇りの速度が上がらない。
どこまで行っても見えるのは山ばかり。約2時間半、走り民家が見えたきた。
この先、津南駅までは全部下りだという。もう無理かと思っていたが、間に合うかも。
我々は必死でペダルを回した。8時5分前 津南駅到着。電車の発車時刻まであと5分しかない。
たまたま電車が遅れており、我々は無事帰る事が出来た。「やった〜」とお互いを称えあった。
AM8時20分出発より約12時間(休憩も含む)で完走する事が出来ました。
日帰りでこのコースを行くのはちょっと無謀だったと思います。
よほど体力と足に自信のある方以外はやめた方がいいと思います。