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フットワーク
足を踏み込まない!
足を踏み込めということもテニスをやっていれば何度も何度も言われたことがあると思います。
しかし踏み込むことを教えてしまうのは敢えて言うとデメリットの方が多いのです。
では何のために足を踏み込ませたいのかということを考えてみましょう。
今から20年ぐらい前までラケットは木で作られていました。
それからだんだんいろいろな素材で作られるようになってきました。
今では昔とは比べ物にならないくらい軽くてボールがよく飛ぶようになったんです。
それに伴ってテニスの技術もすっかり変わってしまいました。
ストロークでいうと昔はフラットかスライスの打ち方しかなかったんですが、
今はスピンをかけないで打つ人はほとんどいません。
フラットはボールに対してラケットが真っ直ぐ出ていきます。
振りはじめの面の向きと振り終わった時の面の向きがあまり変わらないのです。
なぜなら面が動くとボールに回転がかかってしまうからです。
このフラットの打ち方で威力のある速いボールを打つにはどうするかというと、
足を前に大きく踏み込んで後ろ足から前足へ体重移動させるのです。
今でも軟式の打ち方はそうですね。
軟式のボールはボールに回転をかけてしまうと飛んでいかないため足を大きく踏み込んでフラットで打ってます。
一方スピンの打ち方はというとボールに回転をかけるためラケットをたくさん動かします。
ボールに回転がかかるようにラケットを動かすためには足を軸にして体を回転させる必要があります。
詳しいことは後でストロークとしてまとめますので今はそんなもんなんだと思っといてください。
ここで足を大きく踏み込んだ姿を想像してみてください。
その状態で足を軸にして体を回転させることができますか?
んーと、どんな姿を想像してるかによりますけど僕のイメージでは回転できてません。
足が開きすぎて体が回らなかったり、上半身が前に倒れてしまって回すことができなかったりしてます。
だからといって足が閉じた状態がいいかというとそうでもありません。
そんな状態で回ったらバレリーナみたいじゃないですか。威力のあるボールは打てなさそうですよね。
じゃ、どうすればいいかというと足は踏み込むんです。でも体重移動のための踏み込みではありません。
普通に歩いてる姿を想像してみてください。右足と左足を交互に動かしてます。
そのとき左足を出した次の右足のつま先を自分の左側に向けて出してみましょう。
そうすると体が完全に左側に向くと思います。これが左足を軸にして体を回すということです。
ラケットのスイングをつけてみると分かりやすいと思います。
ラケットを引いた状態で横に動いてます。そして打つときに左足を軸にして右足を外側に出すんです。
そのときに体の回転と一緒にラケットを振ってみてください。
威力のある、回転のかかったボールが打てそうじゃないですか?
ただし軸にする足は左足にする必要はありません。右足でもいいんです。
さっきと同じようにラケットを引いて歩きます。
右足を出している状態でそのまま体を回してみてください。
今度は右足を軸にしたストロークになりましたね。
まあどちらでもいいんですが、どちらかと言うと左足を軸にしたほうがよいことの方が多いです。
そのため左足を踏み込んで打てという教え方が今でも残ってしまっているんだと思います。
ただし、昔とは意味合いが違うということに教えてる方が気づいてない場合が多いです。
もう一つのデメリットは前の頁でも言いましたが足が止まってしまうんです。
よくイチ、ニ!とかイーチ、ニィ、サン!だとか掛け声をつけて打たせたり、
素振りをさせたりしている姿を見かけますがとってもよくなさそうだなーと思います。
ボレーなんかでも手と足をセットにして覚えさせようとしてるじゃないですか。
しかも、動かない状況で足を一歩だけ踏み込ませて打たせるんです。
その人は近くに来たボールもそんなに打てるようにならないだろうし、
遠くに来たボールは打てるどころか打とうとしないだろうと思います。
それは踏み込もうとするあまり足を一歩しか出すことができないんです。
足が止まったあとはどうするかというと腕を一生懸命伸ばしてみたり、
体を思いっきり曲げてみたりと…まあ、見るまでもなく無残な結果しか待ってません。
そんなのつまんなくないですか?テニスやってて面白いんですかね?
僕はどんなとこにどんな球がきても返せるようになったほうがいいと思うんですけど。
あー、ちょっと徹夜明けで毒が混じってきた。すいません。
繰り返しになりますが足を止めてはいけないんです。
そしていつでも足を交互に出していってボールの来るところまで動いて行くんです。
ボールの来るところまで行っても足踏みをしながら待っていて打った後も足は止めてはいけないのです。
だから足を踏み込んではいけないのです。