日本財経管理士会

会社に電話。

不動産、投資、英語教材。いろいろ、勧誘がある。普段なら、ヤツらの共通した、言い回しで即座に「お断りします」と言って受話器を置く。

 

ところが、今回は少し違った。

電話の向こうでおじさんは、僕の出身学校を確認する。まず、資料を送ると言う。

資料が届いた。

税務から財務。それに情報処理講座の案内だった。

 

ヒマだったので、先方の事務所に言ってみた。

50過ぎの髪が黒々としたおじさんは言う。

「今の学問は、1年やそこらで使い物にならなくなる。この会の人脈を使えば、その道の専門家に電話1本で話が出来る。生きた学問を身に付けなさい。この会は、実は日本の戦後復興を助けた会だ。名前は言えないが日本の中心になって活躍しているOBがいる。寄付金は彼らが出して運営している。あなたは、選ばれた人だ。この会は、先生方がリスとを見て、あなたを選んだ。10年に1度のチャンスだ。次のチャンスは10年後だ。あなたは、ラッキーだ」

 

かなり、耳障りのいい話だった。しかし、ちょっと変だった。

田原「しかし、20万円は出しなさい。教育衛生上、タダはダメだ。そのかわり一生使える。」

 

膝折「この会の選考基準は何だ」

田原「言えない」

膝折「僕は、どういう会社に勤めているか知っているか」

田原「知らない」

膝折「サンプルビデオを見せろ。....これじゃ声が聞こえない。黒板の文字も見えない。どこらへんが実践的な学問なんだ」

田原「ウダウダ」

膝折「さっき10年に一度のチャンスだと言ったが、顔触れはみんな若いぞ。何が10年に一度なんだ」

田原「ウゴウゴ」

膝折「質問の意味が、わからないか。どうして教わっている連中はみんな若いんだ」

田原「あれは、40才や50才の人が受講券を貸したんだ」

 

 

秘密結社かと思ったら、どうもおかしい。

 

翌日、道夫に相談。しかし、これと言って答えにならなかった。まだ、幾分、期待していた。

 

僕は、選ばれた人なのかも。と。

 

次に、カッちゃんに相談。すると意外な答えが返ってきた。

克「身内の恥をさらすようだけど、よく似た組織を知ってる」

さすが、フリーメーソンのカッちゃんだ。

 

カッちゃんの祖父の経営する旅館が潰れた。そこで、祖父は知りあいに頼まれて不動産に関する講師とし全国を回った。教える内様はまともなことだが、法的な効力のない免許を与えるといううさんくさいものだった。

結局、祖父は家族に反対されて、その仕事はやめた。

カッちゃん「この手口は、昔っからあるんだよ」

 

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