−−−−−−−−−−−−−−変化球に工夫ないダイエー打線−−−−−−−−−−−−−

10月26日

  第4戦は2対1というスコアで巨人が勝ち、対戦成績を2勝2敗としました。1,2,3、戦はシーズン中の勝ちパ

ターン同じ試合展開に持ち込んだ方が勝つという、非常にわかりやすい結果が出ていた。しかし、この試合は、巨

人が先制しながらも突き放すことができないという、ダイエーの勝ちパターンにはまりかけていた巨人がそのまま逃

げ切るという、3戦目までとは違う結果が出た。

  これで巨人の2連勝、2勝2敗のイーブン、連勝の勢いを考えれば、巨人が有利になったのでは?と思う人もい

るかもしれませんが、私はそうは思いません。勝ち星の数と同じで五分五分になったと思います。

  まずダイエーは、先発に田之上を持ってきました。これは、エースの若田部を中5で第5戦に先発させるためで、

ひとつ勝ち越しているための「余裕の選択」といっていいでしょう。ここで一気に王手を狙って、若田部を先発させる

という手もあったが、1,2戦を連勝し、シリーズを通して自分たちの野球ができているダイエーが、そのような、4戦

目でリスクを背負う手を打つことはなかったでしょう。もし若田部を起用し負けての2勝2敗になっていたら、「巨人

有利」といえたでしょう。

  そして、ダイエーの勝ちパターンに片足を突っ込みながらも勝った巨人。内容云々より、2勝2敗のタイにしたと

いう結果が何よりも大きいというのは言うまでもないでしょう。その功労者は、斎藤雅と岡島の2投手でしょう。斎藤

はスライダー、岡島はカーブのキレがよかったことが好投の要因だと思いますが、ダイエー打線も同じ組み立ての

巨人バッテリーに何の工夫もなく、いいようにやられたという感じ。第3戦でも、上原のフォークに中盤以降、全く

「手も足もでない状態」でした。ダイエー打線は勢いに乗ると、物凄い集中打を浴びせてくるが、3戦、4戦と、変化

球中心の投球に意外な”もろさ”を見せたのが気になった。「打線は水物」というだけに、5戦目以降どうなるかわか

らないが、もし、第5戦の巨人先発が高橋尚だった場合、シンカーという決め球に対し、どのように対処するか、注

目です。

  それから、巨人は、勝利という結果以外に、「岡島が抑えた」ということは大きかったでしょう。もともと、きっちりと

ストライクが入る時はそう打たれる投手ではない。カーブできっちりストライクが取れていましたが、シーズン中の好

調時程のキレはなかったと思う。カウントを取るには充分だが、決め球として使う場合は、配慮しないと少し不安か

もしれない。(今日(4戦)と同じ位のキレだった場合は。)しかし何より、長嶋監督にとっては、岡島が結果を出し

た、というのが大きかった。岡島が打たれていたら、5戦目からの継投の計算が立たなかったっでしょうから。今

後、巨人のリリーフは「岡島頼り」になるかもしれないが、短気決戦でこういう展開になったからには、それもしようが

ないでしょう。
  さて、5戦目の巨人先発が高橋尚だったら、と書きましたが、実際先発は誰のなるのでしょう。ダイエーは若田部

でしょうが、巨人は、高橋尚・工藤・メイと、3人候補がいます。工藤の状態がどうなのかは、球団関係者じゃないの

でわかりませんが、もしよくないのなら、少しでも万全を期すため、6戦目に回した方がいいと思う。中4日でメイと

いう選択肢もある。第2戦での投球数は88球で、中4日でもいけると思うが、個人的には、高橋尚のシンカーを中

心の組み立てに、ダイエー打線がどう対応すかが見てみたい。もし、高橋尚が先発した場合は、先頭の柴原を抑

えられるかがポイントだと思う。