−−−−−−−−−−−−−−−−−”自力の違い”見せた巨人−−−−−−−−−−−−−−

10月29日

  巨人が9−3で勝ち、見事6年ぶりの日本一になりました。今回の日本シリーズを振り返ると、「やはり巨人は強

かった」という感じです。「勢いに乗ったもん勝ち」の傾向が強い短期決戦。1・2戦をダイエーが「してやったり」の試

合運びで勝利し、勢いは完全にダイエー。普通ならこのままダイエーが勝つのですが、ダイエーの勢いをはね返

し、4連勝した巨人は、本当に強いチームだと思う。

  今年の巨人ほど、まんべんなく各選手が活躍したシリーズも珍しいと思う。例年だと、「3番打者は打ったけど、4

番打者は全く結果が出なかった」など、好調だった選手と、結果が出せなかった選手の差が大きく出るのだけれ

ど、今年の巨人は江藤の4割を筆頭に、清原・松井・仁志・ニ岡が3割以上の打率を残している。それから、村田

真は打点が7あり、高橋由は本塁打2本と、ほとんどの打者が好成績を残している。「それほど活躍をした印象がな

い選手が優秀選手賞に選ばれる」という年もあるのだが、今年の巨人には、それに値する活躍をした選手が多数

いた。特に清原は、貢献度の高い活躍をしたと思う。清原が3番に入ってから、打線の流れがよくなったのは明ら

かだ。私は、清原を5番のままで、元木を3番にしたらいいのでは、と思ったのですが、長嶋監督の「清原3番」は

大正解だったといえます。

    両チームの戦力的には、やはり、先発投手陣の差が大きかった。今シリーズ、巨人の先発陣は、40回と3分

の1イニングを投げて、防御率は2・68、一方ダイエーの先発陣は、24イニングを投げて防御率は8・25、と明ら

かな差が出た。いくらリリーフ陣が良くても、これでは、しわ寄せがくる。最後に、渡辺正や吉田が打たれたのが、

それを表しているといっていい。

  巨人は先発に工藤・メイ・上原・斎藤雅・高橋尚、そして中5日でメイと、決して、無理のないローテーション。どう

やら工藤の状態が悪く、7戦目までいった場合は、投げれなかったようですが、それでも上原が中5日で控えている

という状態。対してダイエーは、7戦目までいった場合、リリーフの吉田を先発で使うのでは、という話しが出てい

た。もちろんラジオもいるが、第3戦でノックアウトされ、黒江助監督に「もう使わない」と、言われていた状態。質量

ともに、巨人に分があったといえる。

  第6戦のポイントとしては、ダイエーのレフトに入った「大道の守備」。第5戦までは、両チームとも守備のミスが

少なく、しまった試合をしていたのだが、この試合は、大道の守備の悪さが、巨人打線の爆発に大きく貢献してし

まった。3回の仁志の同点タイムリーなど、記録上はエラーにならないが、うまい外野手なら捕れていたと思う。あ

のプレーがなかったら4回に巨人が一気に4点を取ることはなかったであろう。DH制のない東京ドームということ

で、守備に不安のある大道のレフト起用、パリーグのチームが、DH制のない試合で痛手を負うというのは、シリー

ズでは珍しいことではないが、今回のダイエーの大道起用も痛手となってしまった。逆に巨人は、普段とは違うDH

制のある福岡ドームで、マルティネスを起用でき、1・2戦で不調だったとはいえ、シーズンで30本以上の本塁打を

打っている江藤を7番で起用するなど、シリーズでも選手層の厚さを見せつけた。

  長いシーズンでは、選手層が厚いチームが有利なのはもちろんだが、短期決戦で、選手層の厚さをこれだけ見

せつけたチームもそうないのではないか。

  こういう言い方をしたら、逆に失礼かもしれないが、ダイエーはよくやったと思う。去年の中日のように、チーム全

体が浮き足立ったまま負けた、というわけではない。小久保の怪我は大きかったし、力を出し切れなかった選手も

いるだろうけど、チームとしては、全体的に、シーズン中と同じ野球が出来たのではないか。王監督の采配に大き

なミスがあったとも思えない。やはり、戦力的な部分、自力で巨人が勝っていたと思う。

  「戦力的に勝っているのだから勝って当たり前」と言う人もいるかもしれないが、日本シリーズという短期決戦で、

その戦力を見せつけ勝利した巨人は、日本一になるにふさわしい強いチームだったといえる。

  それから、「巨人が4勝2敗で勝つ」「キーマンは仁志・高橋由」と予想していたので、その二人が活躍し巨人が

勝って、よかったよかった。(2連敗した時はどうなるかと思った。)