−−−−−−−−−−−−巨人の補強は非難されるべきなのか?−−−−−−−−−
10月7日
今日のスポーツ紙に「ガルベス自由契約」という記事がありました。また、「中日・ゴメス、退団正式決定」
「ロッテ・ウォーレン、退団濃厚」という記事がありました。この時期になると、そういった話題が多くなります。
当然、日本シリーズが終わったら、毎年、「オフも話題独占」の巨人を中心に様々な、来期をにらんだ動きがあるで
しょう。先日、渡辺オーナーが「もっと補強しないとな」ということを言っていました。この発言を聞いて、「おいおい、
まだ補強するの?必要ないだろ。これだけ強いんだから。」と思った人も多いでしょう。確かに巨人は選手層が厚く
今年は独走で優勝しました。しかし私が思うに、来期の連覇に向けて、補強をせずに、余裕をこいていられるほど、
今の巨人は強いとは思いません。今年の巨人は圧倒的に強かった印象がありますが、勝ち数は78勝と、80勝に
満たない数字です。これが、85〜90勝していたら別ですが、今年の独走は巨人の強さだけでなく、「中日と横浜が
コケてくれた」というのが大きいでしょう。もし、中日、横浜が本来の力を出していたら、いい勝負だったでしょう。
具体的な補強ポイントとしては、毎年言われる「捕手と抑え」はもちろんですが、昨年、高橋由伸が怪我で離脱し
た際、変わりにライトを守れる選手がおらず、松井がライトに回ったことからもわかるように、外野の層が手薄なの
で、そこもポイントでしょう。
さて、話は少し変わりますが、世の中には「アンチ巨人」と言う人がたくさんいます。「阪神ファンで巨人は嫌い」
という人はもちろん、「好きな球団はないけど巨人は嫌い」などと言う人もいます。そういった人達が巨人を嫌う理由
として、”金を使って補強している”というのが、おおいにあります。FAなどで選手を補強するのがどうも気に食わな
いようです。しかし、私は思います。「それのどこがいけないの?」球団がチームを強くするため、補強をするのは
”当たり前”のことです。逆に、戦力が劣っているのは明らかなのに補強をしない、”補強をしようとしない”球団の方
が非難されるべきなのではないでしょうか。巨人と違って球団経営が苦しい等、それぞれ事情があるでしょうが・・・
例えば、広島は巨人とは対極にいる球団だと思います。毎年大きな補強は行ないません。そんな広島の戦い方
に、何か美的な感情を抱いている人もいるようですが、私から言わせれば、そんな広島の姿勢は美しくもなんともあ
りません。単に巨人や中日より優勝する気持ちが薄いだけだと思います。
今年、開幕前、広島の投手陣で1年間先発ローテを確実に任せられるのは、佐々岡だけでした。もし、本気で優
勝争いをするつもりなら、1年間ローテを任せられて、二ケタ勝利が期待できる工藤を何が何でもとりにいくべき
だったでしょう。昨年、1位・2位の中日と巨人が獲得に乗り出しているというのに。
今年、広島は、春先は頑張り、4月は首位でしたが、6月中旬あたりから夏場にかけて、一気に勝率を落としま
した。6月まで首位争いをするというのが、現戦力での限界だったといえるでしょう。緒方・野村・前田など怪我人が
相次ぎ、怪我人が多く出た割にはよくやった、という意見もあるようですが、それはどうでしょうか。前田や野村は、
技術・実績ともすばらしいですが、ここ数年の状態をみれば、今年135試合出場することは無理であろうとは、わ
かることです。巨人の上原が試合中に足を痛め、戦線を離脱することは、チームからすれば「まさかの事態」です。
中日の関川や横浜の斎藤隆などが、今年、あれだけ不本意な成績に終わるのも「まさかの事態」です。しかし、前
田や野村が怪我で、途中離脱するのは、予想し得たことです。
いや、巨人と広島では、球団の事情が違うのはわかっています。巨人のようにお金がないのも理解しています。
しかし、別の見方をすれば、「広島も金があれば補強をしているだろう」ということになります。
それから、「補強をすることによって若手が育たない」ということを言う人が多いですが、それもどうでしょう。大き
な補強をしない広島やヤクルトが順調に多くの若手が育っているとは思えません。(なにもレギュラー全員補強した
選手で固めるわけではないですからね。)
補強に10億や20億を使うと、「金を使いすぎだ」とすぐ言いますが、強いチームを作るには、それくらいの金は
当然でしょう。アメリカやヨーロッパのサッカー界ではそれくらい当たり前です。プロ野球というのは、間違いなく日本
で一番人気があるプロスポーツです。その世界で、10億や20億で「使いすぎだ」というのは、なんか寂しくないです
か?
私が言いたいのは、人にはそれぞれ価値観がありますから、巨人の戦い方に不満を持つ人がいるのも仕方
ないと思います。しかし、単に「巨人は金使いすぎだ」というのではなく、「巨人は補強しすぎできにくわないけど、
全く補強しようとしない球団もプロとしてどうかと思うよね。」という考え方になって欲しいのです。
最後に、シーズン前、横浜の大堀社長が「戦略も品位もないあるのは金だけの球団には負けたくない」(もちろ
ん巨人のこと)というような発言をしましたが、巨人の補強には、充分に戦略があったと私は思います。江藤の獲得
によって、サードにレギュラーを固定できないという長年の課題を解消できましたし、工藤・メイなどの左腕補強は、
左腕不足という弱点の解消と、昨年の覇者・中日をおおいに意識した補強です。結果、中日相手に18勝9敗と大き
く勝ち越すことが出来ました。はじめに、巨人が独走できたのは「中日がコケてくれたのが大きい」と書きましたが、
工藤・メイの中日戦の活躍が、中日をコケさすおおきな要因となったのは、いうまでもないでしょう。