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エディ・アーバイン。周囲は彼を最速のセカンドドライバーと呼ぶ。 フェラーリは彼との契約の中に信じられない一文を付け加えた。<いかなる時もミハエル・シューマッハに前を譲ること>つまり彼はたとえ22台の先頭を走っていても、後ろから来るシューマッハに表彰台の頂を譲らなくてはならないのである。彼は言った。「同じ車であれば、シューマッハにはかなわない」と。そう、彼はシューマッハの速さを誰よりも知り、そして誰よりも認めているのである。しかし彼は速い。今年もシリーズの主役を譲らない銀河帝國シルバーアローの二人のドライバーに向けてこう言ってのけた。「俺はハッキネンより速い、だから間違いなくクルサードより速い」。これがエディ・アーバインというドライバーなのだ。 そんなエディに主役の座が舞い込んできた。フェラーリの「全て」であるシューマッハがまさかのクラッシュ。信頼する同僚シューマッハの事故にレース後エディは明らかに困惑の表情を見せていたようだが、この時からスポットライトは彼を照らし始めた。これで今年のF1は面白くなると思ったのは私だけではないはずである。エディはあの赤い跳ね馬で、いったいどのような走りを見せてくれるのだろうか。頑張れ、エディ。君は最速のファーストドライバーとなったのだ。 |