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格闘技界でプロデューサーと言えば、K1の生みの親である正道会館石井館長などの名前が挙がるかもしれない。しかし格闘技界の人気を支える名プロデューサーの1人に、私は彼の名を挙げたい。蝶野正洋。彼は人気プロレスラーとして表舞台で実力を発揮するとともに、裏側でもその能力を遺憾なく発揮している。 彼がnWo JAPANを創り、チームリーダーとしてその存在を知らしめたことはすでに御承知の通りである。さらに、怪我による長期リタイヤで自分の居場所がなくなったことを感じ取るやいなや、新たな集団,チーム2000を旗揚げした。しかも、ドン・フライ、手下のアキラをチームに入れるなど、そのチーム構成は意外にもしっかりとしたものであった。そして、彼の仕事はそれだけでは終わらない。「長州の首を狩る」と新日に乗り込んできた大仁田に初めは見向きもしなかったものの、彼との対戦で、そのカリスマ性をいち早く理解した蝶野は、大仁田をチームに迎え入れてしまった。しかも登場する際には、大仁田を最後に迎えるなど、客席を興奮させることを怠らない。この夏、幻と言われていた「ムタvsニタ」対決が実現したのも、彼の大仁田起用によって武藤を挑発させた産物であろう。 おそらくこの男は、客席が求めるものをよく知っている。だから、プロレス人気が彼の影を追うようにしてついてくるのである。はたしてこの秋に向けて、敏腕プロデューサーのくり出す秘策は何なのであろうか?プロレスファンならずとも多少気になるところではあるが、客席を満足させることは間違いないようである。 |