・ 結末

ての戦いにおいて勝者と敗者が存在する。我々は、その戦いの全容を見届け、勝者が本当に勝者として相応しいかどうかを自分の中で正当化できれば満足できるものである。そして、1999年F1シリーズチャンピオンを正当化することはそれほど難しいことでは無かった。たとえ熱狂的なフェラーリファンだったとしてもである。

 アーバインの本当の速さはおそらく証明されただろう。しかしそこには但し書きが必要だ。「セットアップされたマシンで」と。シューマッハ用のマシンが用意されなくなってからの彼の結果は、周知の通りである。チームメートに邪魔されながらも地力でトップを奪うハッキネンと、チームメートのフルサポート無しでは表彰台にも上がれないアーバイン。誰がどう見ても軍配はハッキネンである。

 これで5人目の2年連続シリーズチャンピオンが誕生した。伝説の扉に手をかけたハッキネンの勢いは来年も続きそうである。ところで、来年のあなたの分身はもうお決まりだろうか?復活したレッドターミネーター、それとも銀河帝国王子、はたまたジャパニーズタイガーだろうか。ホンダも復帰するミレニアムシリーズ。鬼が笑わぬ程度に考えを巡らすのも悪くないだろう。

 

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